基本情報
- ジャンル:シミュレーション(シューティング+パズル)
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :コナミ
- 発売日 :1991年11月29日
ゲーム概要
『ランパート』は1991年にアタリがリリースしたアーケードゲーム(洋ゲー)のファミコン移植。日本では普通のテーブル筐体で稼働していたが、アメリカでは3人同時プレイ可能なアップライト筐体にて、トラックボールで操作するものも存在したんだな。このゲームは「ジャンル分けしにくい」ことで知られており、簡単に言ってしまえば「シューティング+パズル+シミュレーション」といったゲーム性に、対戦プレイも可能とあって――確かにジャンルが絞りにくい。日本ではシミュレーションに分類されがちだけど、アメリカではハッキリしていない感あるある。
そもそもランパートとは「城壁、防御、守備」という意味を持つ英単語にて――そんなタイトル通り、本作の目的としては「城を外敵から守る」こと。SLGの中でも「タワーディフェンス」をイメージすると近い感じだけど、ゲーム性としてはシューティングやパズルの要素が強い。ゲームは3つのパートに分かれていて以下の通り――
- 配置パート……城の場所を決め、その城壁の中に砲台を設置する。城壁に囲まれた面積が大きいほど砲台を多く置ける。
- 戦闘パート……制限時間内に照準カーソルを動かして敵を攻撃するシューティングゲーム。一度に発射できる弾数は砲台の数によるため、砲台が多いほど有利に戦える。
- 修復パート……制限時間内に提供されるブロックを使って城壁の修復を行うパズルゲーム。ここで城を囲いきれなかった場合ゲームオーバーとなる。
このような各パートを繰り返していくのだが、砲台の設置数が城壁内の面積によるため、狭すぎれば火力に欠け、広すぎれば修復し切れず――とくに対人戦では、修復しにくいよう壁を壊す、修復しにくい場所を自分で破壊するなど、高度な駆け引きが要求される。ただし、CPU戦のみであればそこまで高度な戦略性は必要ない――反面、ゲーム全体としてはシューティング、パズル、シミュレーションのいずれが欠けても強くなれない。アーケードの3人対戦では1人が突出して有利になると他の2人から狙い撃ちされるため、勝ちすぎず負けすぎずの絶妙なバランスを見極めながらの攻防となる。個人的にはこの対人戦にこそ本作の面白みは集約されているように感じられ、オンライン対戦が可能となった現代にこそ真価を発揮できるゲームだと感じている。
ここまで語ってきた通り、本作は大元のゲーム性が非常に良い。複数ジャンルの融合は得てして二番煎じやシステムが複雑になりがちだが、このゲームにおいては唯一無二とも言えそうな優れたゲーム性を実現し、システムもシンプルにまとまっている(それでも取っ付きにくいと感じる層はいるかもだけど)。ファミコン移植はコナミが担当しており、これがまたFC移植には珍しくオリジナルを超えるような好移植となっている。システムについてはオリジナルに準じているが、ステージ構成やキャラクターなどに大幅なアレンジが加えられていて、とくに難易度によって「近代戦・メルヘン・ファンタジー・戦国時代」と世界観の異なる4つのシナリオが用意された点は、対人プレイのみならず一人プレイの楽しさもアップさせている。一定ターンで規定の条件を満たせなかった場合、また最低1つの城を城壁で囲めなかった場合ゲームオーバーとなるため、一人プレイではパズル能力、敵に邪魔された場合その修復に見切りをつけて他の城を囲う判断力など重要になってくるだろう。
れとげ部!での評価
融合げ!:
ここが融合げ!
こんな遊び校庭でやらなかった???
まず、ゴムボールを用意。2人~6人程度参加でき、中央に集まってジャンケン。勝った順に10歩、8歩……と中央から離れていく。全員移動を終えたらまたジャンケン。勝った順に10マス、8マス……と地面にマスを書いて陣地を構築(1マスの大きさはかなり適当だったが大体で同じにする)。終えたら、再びジャンケン。勝った順にゴムボールを投げて、誰かに当てる。このとき、投げる側も避ける側も自分の陣地内でしか動いてはいけない。当たったらアウトで、これを最後の一人になるまで繰り返す。――みたいな。『ランパート』をプレイしていてすぐこの遊びを思い出したんだけど、ジャンケン、ドッジボール、陣取りなど複数の遊びを融合させた優れた遊戯だったな(遊び名がどうしても思い出せないけれど)と、今振り返って思ってみたり。そんな思い出補正が今回の☆5評価に大きく影響している感は否めずとも、それを鑑みても本作はなかなかに秀作だと私は考えているよ!
コメント! (レトゲで一言!)
シューティング+パズル+シミュレーション。ところで、ランパートみたいな遊び昔校庭でやらなかった?