基本情報
- ジャンル:体感型スポーツ(アスレチック)
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :バンダイ
- 発売日 :1986年11月12日
ゲーム概要
『ファミリートレーナー アスレチックワールド』は1986年11月12日にバンダイより発売のファミコン・体感型スポーツゲーム――専用のマット型コントローラーを使用してまさに「体でするファミコン」を実現した「ファミトレシリーズ」の記念すべき第一弾ソフト。ファミトレシリーズはファミコンで一度終焉を迎えているんだけど、約20年後にWiiで復活したり、その10年後にNintendo Switchで新作が発売されたりしていて、意外と息の長いシリーズとなっているんだよね~。現在の体感型ゲームといえば、レッグバンドだったりVRだったりするので、マット型コントローラーといっても今のゲーマーさんには想像しにくかったりするのかしら?
そんなマット型コントローラーの上で走ったり跳んだりしゃがんだりしながら、5つからなるアスレチックコースを進んでいくのが本作『ファミリートレーナー アスレチックワールド』。5つのコースは以下の通り。
- かきね草原……垣根を跳び越えながらゴールを目指す。
- けもの山道……走ってくるイノシシをかわしながら道を走る。
- トンネル砦……遺跡の狭い坂道をダッシュで駆け上がる。
- 丸太橋…………回転する丸太の上をケンケン跳びで越えていく。
- イカダ川………強制スクロールするイカダの上で、丸太橋や木製のゲートいった障害物をジャンプやしゃがんで避けながら進む。
ゲームモードは「トレーニング」「ビギナー」「エキスパート」とあり、トレーニングが練習モードで、ビギナーがノーマルモード、エキスパートがハードモードといったところ。エキスパートではコースの作りは変わらないが、動物さんたちがじゃまをしてきたりと難易度がアップしている。ビギナーは1周クリアするとクリア時間に応じて「瞬発力・敏捷性・持久力・柔軟性・集中力」の5項目について採点が行われ、1〜10級のランクが認定される。エキスパートは完走できないことでゲームオーバーとなり、1周が終わると2周目に突入――クリアできた周回数によってランクが認定される仕様となっている。
気になる本作の「れとげ部!での評価」は「神げ!:☆1」を付したい。ぶっちゃけ、「シリーズ初作品にしてはよくできている!」。おそらくは、シリーズ最初の作品ということで「チュートリアル的な位置付け」で開発された思われるが、シンプルに走ったり跳んだりしゃがんだりと操作をまんべんなく取り入れていて、専用のマット型コントローラーのレスポンスも悪くなかった気がしてる。もちろん画面内のキャラが思った通りに動いてくれないことも多々あったのだけれど、それさえおかしくて大笑い。友達と一緒にプレイしていてツイスターゲームみたいなおかしな体勢になっていたのもなんだか面白かった思ひ出。「体でするファミコン」の始まりのソフトとして「先のシリーズへ期待感を持たせる」その役割は十分に果たせていたんじゃないかなぁと私は考えているよ。
れとげ部!での評価
神げ!:
ここが神げ!
結局ファミトレは売れたのか? 売れなかったのか?
これはネットで調べてみると両方の話が出てくるんだよね~。売れなかったといわれる要因としては「プレイ環境が限られていたから」――これはどういうことかというと、本作は専用のマット型コントローラーでプレイする都合上、どうしてもドタバタと大きな足音が生じてしまい、マンション・アパート・団地といった集合住宅でのプレイはほぼ絶望的だったんだ。結果、一戸建ての家庭にターゲットが絞られたことで普及はそれほど伸びなかったとのこと――確かに今思い返してみるに、このゲームを持っていたファミっ子は当時とっても少なかったような印象を覚える。しかし実際にはそれなりに売れていたそう。とくに海外での普及が良かったようで、日本未発売のシリーズタイトルも存在するとのこと。さらにふと思い返せば、現代の最新ハードに比べてみても「ファミコンはデリケートな機械」だったな。コントローラーを引っ張ってしまい本体がぶつかって画面が止まってしまったり、カセットの接触が悪くてフーフーしたりしていたし。つまり、「ファミトレをプレイする振動でファミコンが止まるあるある」確かにあったよね~?(ちなみに、カセットをファミコンに差したときに出るバグは単なる接触不良が原因で、息フーフーで直るというのは気のせいだったんだって――息フーは湿気による金属端子部のサビの原因となるため、じつは完全に逆効果だったそうな)(それから確か「ファミコンを繋ぐとテレビが壊れる」って噂もあったような???)
コメント! (レトゲで一言!)
ある理由であまり売れなかったといわれているけどじつはそれなりに売れていたファミトレあるある。あなたはファミトレ持っていた?