エスパードリーム2 新たなる戦い

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクションRPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :コナミ
  • 発売日 :1992年6月26日

ゲーム概要

『エスパードリーム2 新たなる戦い』は1992年6月26日にコナミより発売のファミコン・アクションRPG――前作は現代において「任天堂公認の隠れた名作!」(Wii版VCの紹介ページに「隠れた名作RPG」と記載されていた)といわれるほどの作品なんだが、ぶっちゃけ、「『2』出てたんだ……」となっているのは、私だけ???

このシリーズは「低年齢層向け」を意識したコナミさんのアクションRPGで、「本の世界に入り込むメルヘンな世界観」とか「大きくて読みやすい文字」とか「ヒントをくれる『相談コマンド』」だとか好印象として記憶に残る。

ストーリーは、毎日図書館に通うのを日課にしている本好き少年マモルくんがいつものように本を読んでいると、そこへ突然妖精さんが現われて、「本の世界を救ってほしい!」と助けを求めてくるメルヘンチック。図書館内の本棚の前に移動して本の世界へワープする――「ステージ選択タイプ」のアクションRPGとなっている(前に『ウルトラマン倶楽部 地球奪還作戦』の記事にて「ステージ選択タイプのRPGは当時としては珍しく、他にパッと思い浮かぶゲームがない――みたいなことを書いたんだけど、ここにもありましたね!)

システムとしては「シンボルエンカウント方式」を採用していて、ダンジョンマップでは「足跡」のアイコンが徘徊し、これに触れると戦闘画面に切り替わるしくみは前作から踏襲されている。戦闘画面は「1画面固定2Dマップ式」で、上下左右に動きながら敵に弓や銃で攻撃を行う――アクションというよりはシューティングに近い仕様だ。ステージ毎に仲間キャラが存在し、戦闘時には自動で主人公を助けてくれる。

本作は「当時のコナミさんらしい丁寧な作り」がイイ感じ。とくにキャラクターがかわいらしくて、登場人物それぞれに顔グラがあり、武器屋・防具屋・道具屋の店員にもそれぞれのステージ毎に固有グラフィックが用意されているなど、当時のFCソフトとしてはかなり頑張っていたんじゃないかなぁと思われる(『FF』とかも『IV』でステータス画面に顔グラが表示されるようになると俄然感情移入しやすくなったような気がしてる)。とくに宿屋の店員は女性キャラが中心ということで、「ゲームでは魅力的な女性キャラに重きを置きたいおっきなお友だちにも楽しんで頂けるのではないかろーか」と私は考えているよ(?)

ストーリー

ある街に本を読むのが大好きなマモルという男の子が住んでいました。彼は学校帰りに毎日街の図書館に立ち寄って、目新しい本を見つけて読むのが日課になっていました。その図書館は古く、もう利用する人も少なくなっているのですが、ちょっと変わった本がたくさんあるのでここに来るのが楽しみでした。

そんなある日、マモルくんはいつもと同じ席に座って、新しく選び出した本を読みはじめました。その本はすごくおもしろくて、マモルくんはすぐに夢中になってしまいました。

どれぐらい時間がたったでしょう。マモルくんがふと顔を上げると、いつもと様子がちがいます。何がかわったのかわかりませんが、図書館の中の空気がちがいます。おそるおそるまわりを見回していると、いきなりマモルくんの目の前に小さな妖精があらわれました。おどろいたマモルくんに妖精が話しかけます。

さぁ! 不思議な物語りのはじまりです。

取扱説明書 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

隠神げ!

ここが隠神げ!

メルヘンなのに現実的?

そんなこんな本作は全体的に見て「手軽に楽しめる高品質なアクションRPG」といってもいい仕上がり。しかしながらファミコン末期の発売だけにマイナー感は否めず。ディスクシステムでの発売によってやっぱり影が薄い印象を受ける、前作同様の「隠神げ!」なのではなかろーか? 問題点としては「ストーリーが薄味」というのが一般的によく挙げられている。確かに仲間たちとの絆とか「その場限り感」が強く、せっかく助けても「ありがとう」の一言で済まされてしまうのは、ちょっと味気ない気がしている。結局、ラスボスも主人公一人で倒すことになり、感動的な展開などは皆無である。とはいえ、低年齢層向けとしては「こんなもんかなぁ……」という気もしてる。あまりストーリーを複雑にしても当時のファミっ子にはついていけなかっただろうし、また想像力で補うという楽しみ方も全面的には否定しづらい。先述の「せっかく助けたのに……」というのもこちらの一方的な思いであって、助けられた方にしてみれば「ありがとう」の一言で済まされる程度のことだったのかもしれず……てか、こんなにもメルヘンなゲームなのにどこか現実的な思いにとらわれてしまったのは、ひょっとして私だけ?

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    こんなにもメルヘンなゲームなのに現実的な思いにとらわれてしまったのは私だけ?

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