独眼竜政宗

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:シミュレーション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ナムコ
  • 発売日 :1988年4月5日

ゲーム概要

出ました『独眼竜政宗』! はいそこ、大河ドラマの便乗ゲームだとか言わないように! いや、確かに便乗はしているかもしれないけれど、内容はすごくいいんだからねっ! このくらい手軽な方が私は楽しいんだからねっ!

さて、そんな本作は歴史シミュレーションゲームである。目的は「奥州12ヵ国統一」。プレイヤーが選択できるのは政宗のみ。18歳でスタートして、寿命を迎える81歳までに奥州統一しなければならない(ちなみに史実では、正宗の寿命は68歳)

ゲーム性は、他の歴史SLG同様に「メインマップ」と「戦闘マップ」の2種類からなっている。メインマップでは「石高を上げるための開墾」や「軍事力アップのための兵士購入・訓練」などを行う。戦闘マップでは敵、味方の部隊を交互に行動させるターン制を採用。部隊は「能力は低いが数を揃えやすい足軽隊」「2回行動が可能で能力も高い騎馬隊」「遠距離攻撃が可能だが弾数制限がある鉄砲隊」「全滅すると敗北が確定する旗本隊」の4種類が存在。これら部隊の強さは訓練度にかなり依存するため、本作の訓練は非常に重要なコマンドとなっている(そのためか、ミニゲームの「流鏑馬」があるなど訓練コマンドは気合入ってる)

本作は「周回プレイでいろんなイベントが発生する」。中でも「秀吉の登場」は最大の山場にもなり得るもので、呼び出しを断れば戦闘に発展。ここで敗北すればゲームオーバー、勝利すればなんと天下統一の真エンディングを見ることができる。秀吉軍は強敵だけど、何度も奥州統一を果たしたベテランプレイヤーならば、勝つことだってできるはずだよね!

そんな『独眼竜政宗』の「れとげ部!での評価」は「神げ!」。キャラクターのセリフがコミカルで、これを見ているだけでも楽しめる。主要人物には「老化」のグラフィックも用意されていて、敵大名すべてに加齢パターンがある丁寧な作りには驚かされたな。訓練の「流鏑馬」や「金山探し」といったミニゲームもナムコさんっぽくって好き。敵国を3つ攻め滅ぼすと発生する「結婚イベント」もいいよね、それぞれの国に違う姫がいて、ここも細かく作ってる。――これらひっくるめて本作の最大の特徴は「歴史SLGの小難しさを徹底的に排除している」ってこと。低年齢層やライトゲーマー中心だったファミコンユーザー向けの配慮だったと思ってる。そのためか、当時本作をプレイしたファミっ子は私の周りでも多い印象を持つよ。ゆえに「ファミコンにおけるSLG普及に大いに貢献したタイトル」といえるのではなかろーか。

ストーリー

天正十二(1584)年、血で血を洗う戦国の世に、奥羽統一を夢みて立ち上がった一人の男がいた!

天下が豊臣秀吉の手に渡り、長い戦国の世がようやく終わろうとしていた。だが中央より遠く離れたここ奥羽においては、時代はいまだ戦乱の真只中であった。そして米沢の地に一人、奥羽統一を目指す若き城主がいた。後に独眼竜として天下に名を馳せた、伊達政宗である。――これは、激動の戦国時代を雄々しく生き抜いた英雄の物語である。

取扱説明書 <ものがたり> より

れとげ部!での評価

神げ!

ここが神げ!

ファミコンにおけるSLG普及への貢献や大!

本作が発売される前年(1987年1月から12月)まで、NHK大河ドラマで「独眼竜政宗」がやっていた事実は、まぁ無視できないよね。いわゆる「あやかり商法」。でもね、本作はファミコンでありがちな「あやかり先の人気だけで売り出した低レベルなソフト」ではない! そのゲーム性はしっかりしてる。キャラにドラマのイメージをのせつつも、本格的な歴史SLGとして完成させたナムコさんの手腕が光っている。どうしても難解なイメージがつきまとうSLGを、低年齢層やライトユーザーにまで広めた貢献度は決して小さくなかったんじゃないかな。と、私は思っているよ。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    奥羽統一を目指して頭と金と力を使う実にワンダフルなゲームです。

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