ビジネスウォーズ 最強の企業戦略M&A

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ヘクト
  • 発売日 :1992年1月24日

ゲーム概要

『ビジネスウォーズ 最強の企業戦略M&A』は1992年1月24日にヘクトが発売したファミコン・アドベンチャーゲーム。ヘクトといえばすでに倒産してしまったけれど、活動時にはシミュレーションを中心にややマニアックで個性的な作品を手掛けていたメーカーだ。ファミコン時代にはADVも開発しており、本作もそのうちの一本というわけね。もはやタイトルからして「最強の企業戦略M&A」ってビジネス書で見られそうな文句を謳っていて、ターゲットは完全に大人に絞っている。定価も9700円とかなり強気な設定だったな(当時の高額ソフトといえば光栄の作品が真っ先に思い浮かぶけど、それに肩を並べる勢い)。

ゲームシステムは「コマンド選択式」となっており、プレイヤーは貧乏から成り上がる! ……わけではなく、47億ドルもの資産を有する業界第3位の航空機メーカー・USエアクラフトのCEOが、ライバル企業と激しいマネーウォーズ行い、トップメーカーを目指す! ――テレビドラマみたいな「まじめで健全な企業があくどいことに手を染めている巨大企業に一泡吹かせる!」的な爽快なストーリーはなく、あらゆる策を講じてのし上がっていく――社長の野望が前面に押し出された内容となっている。

シナリオは全5章の構成となっており、ビジネスゲームらしく「交渉」や「ゴルフ」といったコマンドも存在する。今では普通に使われているけど、「CEO」や「M&A」といったビジネス用語や「ホワイトナイト」「TOB」といった株取引に関する用語は、当時普通のサラリーマンなら知らない人の方が多かったのではなかろ―か(ライブドアショックなどの事件がなければ、こういった用語は現在でもそこまで浸透していなかったかも……とか考え始めると、かなり時代を先取りしていたゲームだった気がしてる)。そのため、メーカーもそこのところを配慮したのだろう――セレクトボタンを押すとそうした「専門用語の解説」が見られる親切設計。また、テキストのフォントが大きく、漢字も使われていて非常に読みやすい。

れとげ部!での評価

大人げ!

ここが大人げ!

子供にはクソゲーって言われそう

まぁ内容的に仕方ないよね。ゲームの作り自体は決して悪くはないんだけれど、題材があまりにビジネスビジネスしているので、会話の内容なども全体的に地味め。プレイヤーもライバル会社の社長も結構感情むき出しなのは、ちょっと面白い。副社長のジムが意見を言うと、よく顧問会計士や弁護士にすかさず論破されちゃったりして――会議にはそんな役回りも必要とはいえ、個人的にちょっとツボ。でも、ちょっと可哀想。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    当時は聞き慣れなかった経済用語が飛び交う。今でも聞き慣れない私には勉強に……なってる?

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