基本情報
- ジャンル:テーブルゲーム
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :河田
- 発売日 :1986年11月13日
ゲーム概要
『オセロ』は1986年11月13日に河田より発売のファミコン・テーブルゲーム――もはや知らない人はいないであろうオセロをファミコンで遊べるようにしたソフト。最近では「ファミコン版『オセロ』」と最新AIを対戦させたらどちらが強いの?」というYouTube動画が話題になっているそう。ファミコンとスマホアプリを立ち上げて、互いのCOMの手を互いのプレイヤー入力として交互に打ち込んでいき白黒つける(オセロだけに!)という――私もちょっとやってみたくなった面白い試み。まぁ、結果としては当然「最新AIの圧勝!」となる場合がやっぱりほとんどのようなのだけれど。
本作のゲーム性については「まんまオセロ!」なので特に言うべきこともあまりないのだけれど、じつは開発がHAL研究所でエンドロールにはプロデューサーとして「S.IWATA」こと任天堂の元代表取締役社長である岩田聡氏の名前が見られる――しかし、エンドロールを見るためにはLEVEL5のCOMに勝たねばならず、これが普段なかなかオセロをやり慣れていない私には難しかったよ!(あまり関係ないかもだけど、家族や友人とオセロをやると意外と勝てるので「自分はオセロが強い!」と自信を持ってゲームに挑むと全然勝てなかったりする――井の中の蛙あるある、あるよね? 私だけ?)
そもそものオセロはツクダオリジナルという会社が商標登録しているそうで、本作は正式にライセンス契約を結んで発売されている。オセロといえば「リバーシ」という呼び名もあるけど、この辺り、名称が二極化している由来なのだそうだ。ちなみに歴史的には、19世紀イギリスのロンドンで考案されたリバーシの方が先行していて、その後、日本人の長谷川五郎さんという方がリバーシの名称・道具・環境を整備して玩具メーカーのツクダに持ち込み、商品化され、オセロとして世界中に広まっていった。リバーシという「面白いが地味で目立たないゲーム」をうまくパッケージ化して売り出した長谷川さんの功績は大きいと思うのだけど、(おそらく)利権絡みで当人の語る開発経緯が二転三転しているそうで、「オセロとリバーシの関係性、オセロ独自性論争」など、私は見ていてとっても面白く、興味があればウィキってみるのをオススメするよ。ちなみに『オセロ』の名前の由来はシェイクスピアの戯曲『オセロ』からきていて、「黒人の将軍『オセロ』と白人の妻『デスデモーナ』を中心に敵味方が何度も寝返る」ところからイメージされているとのこと。印象的な緑色の盤面は「イギリスの平原」を表現しているのだとか。
――なんか、ファミコン『オセロ』の話ってよりも、テーブルゲームのオセロの話になってしまったけれど、本作の「れとげ部!での評価」は「神げ!」。「元々あるテーブルゲームをコンピュータ化しただけじゃん」と言われてしまえばそれまでなのだが、石をひっくり返す手間を省けたり、一人でもCOMと対戦して遊べたりして、それだけで私はこの手のゲーム化を高く評価してしまう。ちなみにオセロのキャッチフレーズは「覚えるのに一分、極めるのに一生 (A minute to learn, a lifetime to master)」となっており、まさにこのゲームを端的に表していて、改めて「オセロって本当に良いゲームですね~」……って、最後までファミコン『オセロ』の話から外れてしまった私がここにいるよ。
れとげ部!での評価
神げ!:
ここが神げ!
裏技で【SLOTモード】も楽しめる!
やり方は「モードセレクト画面でIコンのセレクトボタンとAかBを押す」だけ。成功すると「MODE:SLOT」と表示され、二人用の【SLOTモード】がプレイできる。概要としては、横列をA~H、縦列を1~8として、画面右下に表示されるスロットにて石を置く座標を決定していく。スロットで石が置かれる場所がランダムに決定していくため、普通のオセロとはまた違ったオセロが楽しめるよ。
コメント! (レトゲで一言!)
覚えるのに一分、極めるのに一生。オセロ独自性論争。などなど、今回ファミコンの話はほぼしていないっていうよね。あ、一応裏技もあるよ(取って付けた感)