基本情報
- ジャンル:アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :カプコン
- 発売日 :1993年11月5日
ゲーム概要
『ロックマン6 史上最大の戦い!!』は1993年11月5日にカプコンより発売のファミコン・アクションゲーム――「ファミコンロックマン最終作!」ということでサブタイトルも「史上最大の戦い!!」と銘打ち、総決算的なド派手な印象をファミっ子たちの記憶に強く刻み付けた傑作! ……と言いたいところなのだが、本作の印象は「どこか地味……」。ファミコン末期だったこと、スーファミで『ロックマンX』がほぼ同時期(1993年12月17日)に発売されたこともあり、あまり話題にはならなかったような思ひ出(……いや、「壮大な出オチ!」についてはある意味鮮烈だったかも?)。とはいえ、良作には違いない! ――「みんなが大好きなロックマン」に仕上がっている。しかしながら、コアな高難易度アクションファンはこの辺でもうロックマンからは離れていってしまっていたかも? ――今回は、そんな『ロックマン6 史上最大の戦い!!』について語ってみたいと思うよ。
まず、レトロゲーマーにとっての「ロックマン」とは「高難易度ゲー」のイメージが強いと思われる。それは主に「1~3」の印象で、とくに「2」の難しさは鬼がかっていたよね!(ちなみに「2」はシリーズ中「難易度No.1」「販売本数No.1」「傑作度No.1」と言われている!)。正直、あの頃は「クリアを断念した」ファミっ子の方が圧倒的に多かったはず。しかし、それでも「クソゲー!」となならず「面白い!」と言えるほど内容がよかった! 「子供ウケするキャラデザ」「倒したボスの能力を使用できる」など独特のシステムが評価され、現在まで続くロングランシリーズになったのだ。結果、「4」以降は大幅に難易度が緩和され、誰もが親しみやすい「キャラゲー」としての趣が強くなっていったのである。
私にとっての『ロックマン6』はまさに「みんなに愛されるロックマン」を体現した「ファミコンロックマン最終作」に相応しい集大成と言えそうだ。ファミコンロックマンといえば「2」から「ボスの一般公募」が行われたのも印象的で、「4」では採用者に世界で8本だけのプレミアカセットが贈呈され、現在では驚きの高額が付くだろうとは有名な話(現存する数があまりにも少なすぎてオークションなどでの実際の取引価格の明確な記録がないそう)。本作「6」のボスキャラデザインは日本のみならず世界各国でも開催され、「ナイトマン」と「ウインドマン」は日本人以外の応募者のデザインが採用されている。――てか、ゲーム内容全然語っていないけど、まぁぶっちゃけ基本システムは前作とほぼ変わっていない。とはいえ、「サポートメカ・ビートの入手方法」とか「パワーロックマンとジェットロックマン」とか、マンネリ化しないような新ギミックも随所にあったりする。冒頭でも述べた通り、コアなファンが求める高難易度ゲーではなくなってしまったかもしれないけれど、「誰でも親しみやすいロックマン」を築き上げたことは決して間違いではなかったはずだよね。
ストーリー
西暦20XX年。Dr.ワイリーの野望は、ロックマンの活躍によって阻止され、世界は再び平和を取り戻した。
そしてDr.ワイリーの世界征服の野望に対抗する為、また第二、第三のDr.ワイリーを出さない為に、世界ロボット連盟が組織されたのである。
1年後…。
世界各国の科学者の協力と、資金面で連盟を援助しているエックス財団のバックアップによってロボット工学は飛躍的な進歩を遂げたが、ロボットを平和の為以外に使おうとする者がいなくなったわけではなかった…。
そしてついに全世界衛星中継のもと、第一回最強ロボット選手権が開催される事になった。
ロボット選手権が始まろうとしたまさにその時!
選手権会場で起こった突然の爆発とともに衛星放送が中断され、謎の怪電波が送信されてきた。
「ロックマン、ロボット達はいただいたぞ!!」
「あなたはMr.エックス。なぜあなたが!?」
「エックス財団総帥とは仮の姿。実はDr.ワイリーの影のスポンサーはこの私、Mr.エックスなのだよ!もはやDr.ワイリーを操るまでもない。私自身がこの8体の世界最強のロボット達を使って世界を支配してやる!!」
はたしてロックマンは新たな敵、Mr.エックスの野望を食い止める事ができるのだろうか!?
取扱説明書 <ストーリー> より
れとげ部!での評価
神げ!:
ここが神げ!
万人受けする難易度調整
まぁ、それでもやっぱり私には難しいよロックマン! しかし、上では語らなかったが、一般的に見ると本作の問題点は少なくないみたい。例えば、「スライディングの操作性が悪くなった」「ジャンプのレスポンスが悪くなった」「チャージショットのSEバグ」など――正直、私は「言われてみれば確かに……」と気付くレベルなので、そこら辺を語る資格はないかもしれないけど、どうもコアなファンからすると「作り込みの甘さ」が気になる様子。実際、ファミコン末期・『ロックマンX』という要因が影響していたのかはわからないけど、「開発作業が疎かになっていたんじゃない?」との指摘もあり、一概には否定しづらい……。とはいえ、総合的に見て「6」が「神げ!」であるのは間違いないと私は言いたい。まぁ「2」を最高傑作とするゲーマーからしたら確かに以降のロックマンは物足りないものになってしまっているだろう。そんな人たちからは「ファミコンロックマン最終作はロックマンの終焉」と評されることもあって、確かに現在のロックマンからは昔ほどの輝きを感じられなくなってきているのは事実――そう言いたくなる気持ちも理解できてしまう。さりとて、「では、あのまま高難易度路線で突き進むべきだったのか?」となれば、現在でもコアなアクションファンに愛され続けるシリーズになっていたのかもしれないけれど、そもそもシリーズ化するほど続けられたのかは疑問だ。どちらがより良かったのかは判断できない――って思っているのは私だけ?
コメント! (レトゲで一言!)
ファミコンロックマン最終作は「ロックマンの終焉」と評されることもあるけど「みんなに愛されるロックマン」を作り上げた功績は決して小さくないと私は思う。