基本情報
- ジャンル:対戦アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ データック
- 発売元 :バンダイ
- 発売日 :1993年10月22日
ゲーム概要
『幽☆遊☆白書 爆闘暗黒武術会』は1993年10月22日にバンダイより発売のファミコン データック・対戦アクションゲーム――言わずもがな、冨樫義博先生の大人気漫画『幽☆遊☆白書』のキャラゲーなんだが……まず、どうしても言っておきたいのは「本作が『幽☆遊☆白書』唯一のファミコンソフトである!」ということ。……まぁ、「なぜデータックだったのか」言いたくなる気持ちは私も分かってる――だがしかし! 時期的に、たとえデータックだったとしてもファミコンで出てくれたのはありがたかった! というのも、『幽☆遊☆白書』は漫画が1990年12月3日連載開始、アニメに至っては1992年10月10日からとなっていて、当時すでにスーファミも発売されており(1990年11月21日)「ファミコンは過去のハードとなりつつある」時代だった。どうせなら最新ハードであるスーファミで出したいところ、しかし1992年12月29日のリリースのデータックなら「ファミコンながらに新しいゲーム!」であることを印象付けることが可能――ゆえに『幽☆遊☆白書』の唯一のファミコンゲームはデータックにて発売される流れとなったのである……というのが、私の想像なんだけど、どーだろうね?
――てか、データックについてもファミコン末期の周辺機器だけに知らない人は多いかも。簡単に言っちゃえば「FC版バーコードバトラー」なんだが。データック本体をファミコンに装着して、ソフトはデータックに差し込んで起動。データックにはバーコードリーダーが付いており、それでバーコードを読み込ませ、出てくるキャラでバトルする! バーコードによってキャラが違ったり、同一キャラでも能力値に差があったりして、身近ないろんなバーコードで「どんな強いキャラが出てくるのか?」確認するのが超楽しい! 対応ソフトは全7本で、本作はその数少ないうちの一本だ。このゲームは同じくデータック専用ソフトの『ドラゴンボールZ 激闘天下一武道会』と同じような「対戦アクション」ゲーム。ファミコン時代の対戦ものは「技の出し方や種類、行えるアクション」に制限があって、まだまだ『ストII』のような「対戦格闘ゲーム」とまで呼べるゲームは極めて少なかった。
ところが、この『幽☆遊☆白書 爆闘暗黒武術会』は「下・右斜め下・右+A」で「霊丸」みたく、『ストII』のような操作で必殺技が出せたんだよね! これが私の中では物凄く感動的で、もはや本作は「対戦格闘」のジャンルに含んでしまっていいのではないかなと個人的には考えている。ゲームモードは「バトルモード」と「コエンマの判決」――バトルモードは「暗黒武術会開催」と「VSモード」の2つに分かれ――前者はストーリーモードとなっておりプレイヤーキャラとして「浦飯チーム」しか使えない、後者は誰でも使用可で2P・CPU対戦ができる。しかしながらやっぱり「コエンマの判決」! 原作漫画でもおなじみのコエンマがバーコードを解析してくれるモードなのだが、「どのバーコードで、どのくらい強い、どのキャラが出るのか?」(本作では使える技もバーコードによって違っていた!)ひたすらバーコードを読み込ませて確認する地味な作業が最高に楽しい! 対戦アクションとしてももちろん楽しめるんだけど、黙々とバーコードを「スラッシュ!」させ続けてしまうのは、きっと私だけじゃないはずだよね!
ストーリー
暗黒武術会開催!幽助たちは、戸愚呂チームら強豪を相手に命がけの勝負を勝ち抜くことができるか!?
れとげ部!での評価
隠神げ!:
ここが隠神げ!
プレミアム!
まぁ言うまでもないかもだけど――ファミコン末期の発売だけにまずデータック自体がレア化していて、さらに本作はその専用ソフト全7本の中でも後発(第5作)であり、その上人気漫画が原作のキャラゲーということでプレミア化が留まることを知らない! さっきオークションサイトをいくつか覗いてきた感じだと――値段は状態によってピンキリだが、最低でも数万円、完品美品だと数十万円の値が付いている!? 元々定価2940円のソフトだよ、これ。もはや投機目的で購入したとしても不思議じゃない感じになってきてるね……。
コメント! (レトゲで一言!)
ファミコン唯一の幽白ゲームはデータックで。やっぱりバーコード楽しい。でもプレミア化が留まることを知らない。