ろくでなしBLUES

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :バンダイ
  • 発売日 :1993年10月29日

ゲーム概要

『ろくでなしBLUES』は1993年10月29日にバンダイより発売のファミコン・アドベンチャーゲーム(システムとしては「ADV+RPG」といった感じで、説明書の記述では「アドベンチャーRPG」とされているが、プレイ感としてはADV寄り)。80年代後半から90年代にかけて「一大ヤンキーブーム」を巻き起こした森田まさのり原作『ろくでなしBLUES』のファミコン化。ファミコン末期の発売ということで、現在「レアソフト」として扱われている。

プレイヤーは主人公・前田太尊を操作して、目的地に移動し、いろんな問題を解決していく。物語の展開は原作を忠実に再現していて、薬師寺らおなじみのキャラクターも登場する。原作でとくに印象的だったシーンも再現され――正直、「これってスーファミのゲーム?」と思えるほど、キャラクターグラフィックの完成度は高い。ゲームは自宅から始まって、外へ出ると行き先(コンビニ、タツノコ、商店街、帝拳高校など)が表示される。ステージで「しらべる」とお金やアイテムを拾えて、(なぜか)コンビニで売ることができる。貯めたお金は「体力回復」「技のステータスアップ」「ミニゲーム」に使える。ミニゲームはクリアすると技のポイントが上がるので、ボス戦に勝てないときなど重要になってくる。

ストーリーを進めると戦闘が発生――このときの選択肢が独特のものとなっていて、「やるしかねぇ!」(攻撃)、「戦法をかえる!」(技の組み合わせ変更)、「こんかい ワレ!」(防御)、「ひとまずにげる!」(逃げる)と出てきて、パッと見「何を表しているんだ……?」悩むこと請け合い。だが、このコマンド表記が「原作の味のあるセリフ」を表現しており――開発サイドの原作愛が感じられるところ。また、「やるしかねぇ!」(攻撃)は「ぶっ殺す」「なめんなよ コラ!」と細かく分岐する点も、遊び心があって悪くない。当時の定価7800円を鑑みると「ボリューム不足(ストーリーがダイジェスト過ぎる)」や「難易度の低さ」が欠点として挙げられるが、逆に原作ファンはもちろん、普段あまりゲームをしないユーザーも気軽に遊べる――といった特徴ともとれる。クリア後に千秋や小兵二、中島といった他キャラ目線のサブシナリオが楽しめるのも、ファンにはたまらない粋なはからいと言えるだろう。

ストーリー

理不尽で、騒々しくて、おっちょこちょい。興奮すると舌がもつれて、すぐに手が出る足が出る。ケンカがめっぽう強くって、ぜったい負けは認めない。ボロボロになっても立ち上がる、とことん強くてタフな奴。仲間が一番大切で、番長なんかにゃ興味がない。怒るとメチャンコ怖くって、そのくせ涙もろくて、とことんやさしい。そんなろくでもない奴・前田太尊が帝拳高校にやって来た。仲間の勝嗣と米示とともに、街で、学校で、公園で、今日も嵐を巻き起こす。

このゲームは「ろくでなしBLUES」の登場人物になって、いろいろな事件を解決していく、アドベンチャーR.P.G.です。

取扱説明書 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

隠神げ!

ここが隠神げ!

グラフィックの完成度に驚き!

上でも書いたけど「これ、ファミコンか?」ってくらい――キャラの大きなグラフィックがきれいなのに驚く。ファミコン末期の作品とはいえ、これは素直に凄いと思う。しかしながら、ファミコン末期の作品ゆえに私の周りじゃあまり知られていない印象を持つ。同様の理由から、現在ではプレミア化しているようだし、版権ものはなかなか移植もされにくく――このまま埋もれていくのは非常に惜しいと思える「隠神げ!」なんだな。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    ファミコン末期ゆえの隠れた名作。とにかくキャラグラの完成度が高い。現在レアソフトとして扱われている。

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