基本情報
- ジャンル:シューティング
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :アスキー
- 発売日 :1986年12月23日
ゲーム概要
『コスモジェネシス』は1986年にアスキーさんより発売されたSF系疑似3Dシューティング。ファミコンにおける同ジャンルではナムコさんの『スターラスター』(1985年12月6日発売)が一定の成功(ゲームの完成度的には成功、セールス的にはイマイチ)を収めており、本作はこれをお手本にしたと一部では言われているものの、実際にはどちらも洋ゲーがオリジナルなんだって!?
本作は3D画面とマップ画面をセレクトボタンで切り替え、目的地を決めワープにより移動していく。ワープは一度では目的地に着けないことが多く、ワープ中に到着位置がズレてしまった場合に修正の必要があるなど、操作性はあまり良くなかったな。惑星に立ち寄ると自機のパワーアップが受けられることがあり、自機のエネルギーは宇宙ステーションで補給可能となっている。慣れないうちは敵と遭遇するまでが一苦労、そしてようやく会敵しても一瞬でやられてしまうことも多い。
ゲームスタートと同時に広大な宇宙空間に放り込まれ、何をしていいのかわからない! 「やっと敵にたどり着いた!」と思ったら即やられて唖然! ――この時点で多くのファミっ子たちがこのゲームを投げてしまったのは想像に難くない。クリスマス商戦真っ只中に発売されたとあって出荷量はそれなりに多かったはず……。だぶついたこのソフトがワゴンに投げ売りされていたのは私の地元だけだったかな?
――以上のように、本作の一般的な評価は「クソゲー」として定着している。そして、その主な原因は「難しすぎる!」の一言に尽き、なんと12年かかってようやくクリアした人もいるほどなんだとか!? しかし、見方を変えれば「これは本格的な宇宙戦闘を想定したシミュレーターなのでは?」。確かに、宇宙での戦闘機操作が簡単なはずがなく、何回もワープしてようやく敵に遭遇した瞬間に爆沈する難しさは当然のリアリズム! ――って、納得してしかけてしまったのは私だけ?
ストーリー
リオンよ。君の使命は、このジェネシス号に乗り、謎の生命体を全滅させることだ。コスモジェネシス号には最新のヘッドアップディスプレイが搭載されている。君の味方はコンピュータの「も式9502」だ。リオンよ、すべての敵を倒し、美しい星団を取り戻せ。
箱裏 より
れとげ部!での評価
誤解げ!:
ここが誤解げ!
スターラスターのパクリ劣化ゲーではない!?
本作はアメリカの家庭用ゲーム機「Atari2600」にて1982年にリリースされた『Star Voyager』(スターボイジャー)の移植作。んで、『スターラスター』もやっぱり「Atari 400/Atari 800」で1979年リリースの『Star Raiders』(スターレイダース)をアレンジ移植したもの。ゲーム画面を見るに『コスモジェネシス』と『スターボイジャー』はほとんど同一に見えるため「コスモジェネシスはスターラスターのパクリ劣化ゲー」はちょっと違うような気がしてる(「どちらも『スターレイダース』が源流である」と言われたなら、そうかもしれない気がしてる)
コメント! (レトゲで一言!)
本作はクソゲーにあらず。来る宇宙戦争を想定した本格的シミュレーターなのである! ――スターラスターをお手本にした劣化ゲーってよく言われるけど、じつはどっちも元は洋ゲーなんだって(とはいえ、どっちも高難易度ゲーである事実は揺るぎない)