基本情報
- ジャンル:シミュレーション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ハドソン
- 発売日 :1990年5月18日
ゲーム概要
- 『キャッスルクエスト』は「将棋+シミュレーション+RPG」って感じかな。シミュレーションRPGの定義には「ユニットに主人公が存在すること」「強いストーリー性があること」「RPG的な成長システム」など挙げられるんだけど、そこまでって感じじゃないかなぁ。
- とはいえ、戦闘シーンはRPG風だったり。シミュレーションRPG好きは好きなんじゃないかな、この感じ。私は好き。しかもデモ画面でのチュートリアルやゲーム内にマニュアルとかあって、当時のファミコンソフトにしてはすごく親切な印象を持ってる(墓が立つ! 親切!)
- システムは非常にシンプルで、将棋のように交互に一手ずつ駒を動かしては、ぶつかったらRPG風バトルに突入……って繰り返し。相手のキングを倒せば勝ち。全マップで使える駒と配置が固定なのも将棋スタイル。相手の陣地に踏み込むと駒が強くなる「出世」、倒した敵の駒を自分の駒として復活させる方法があったりと、この辺りにも将棋の要素が見られるね。
- 遠距離攻撃や回復ができる「魔法」だとか「三すくみ」だとかはS-RPG。先手後手や戦闘中の命中判定にはトランプルーレットが採用されていて、運や目押しができるかによっても攻略難度が変わってくる。
- いや、このゲーム割と面白いんだけど、あんまり知られてない感じ。実際あまり売れなかったそうで10~15万本程度だったとか。このころはスーファミの発売(1990年11月21日)が間近に迫っていたり、ドラクエ4やFF3の発売と時期的に重なっていたり、同じシミュレーションだとこちらは紛れもなく「S-RPGの元祖」と評されるFEの第一作もそうだったな。ただ同時期のハドソンさんの他ソフトはそれでもそこそこ売れていたらしく、まぁそれだけではなかったのかも。
- その原因の一つとしていいかは微妙だけど、本作の特徴としてまず「難易度が非常に高い」ってことが挙げられる。後半に進めば進むほど難しくなって、一つのミスが命取りになるほど。
- そんな理不尽なほどの難易度が人を選ぶタイトルなんだけど、将棋好きやS-RPG好きならハマること請け合い。二人で対戦して遊べるのも何気にポイント高い。ゆえに「れとげ部!」での評価は「無理げ!」そして「隠神げ!」。将棋ブームなどを起因としてダウンロード配信など再注目が十分に見込めるタイトルだと私は思っているんだけど、どうでしょう?
ストーリー
むかし、むかし、あるところにジョカリアーナ王国という国がありました。
ジョカリアーナは平和で人々のくらしは豊かでした。
キングジョカラは人々から、とても尊敬されていました。
若いころは勇敢なことで有名でした。
ところが、そんなキングジョカラにも悩みがありました。
それは、このところ荒れ続いている嵐のことでした。
嵐はもう、ひと月も荒れ狂っていて収まる気配がありません。
困り果てたキングは町で評判のタロットおばばにみてもらうことにしました。「どうだね? おばば」
「うーむ、悪い相がでておる。この国に昔から伝わるゲームを征服しないと、嵐は去らないとでたゾヨ」ゲーム内デモ画面より抜粋
れとげ部!での評価
無理げ!:
そして……
隠神げ!:
ここが無理げ!
- シンプルに難い!
――マップごとに使える駒と最初の配置が予め決まってる。この辺りホント将棋の如し。全25ステージで、初めのうちはまぁ進めるんだけど、後半に行くほど難易度が上がってく。すなわち、難易度設定は「自軍の手駒と配置が不利」になっていて、後半は常に最善手を選ばなければクリアできないよコレって。詰将棋の趣さえある気がするね。でもこの感じ、私は割と嫌いじゃないんだけど、どう?
ここが隠神げ!
- スルメゲー!
――理不尽な難易度が人を選ぶ作品ではあるんだけどハマる人はハマる。将棋好き、S-RPG好きなら楽しめるはず。そんなあたりが世間的には「スルメゲー」という評価につながっている。私もじつはこれ「隠神げ!」だと思ってる。
コメント! (レトゲで一言!)
ざけんなよ。と、激ムズファミコンソフトTOP3に推す人もいるほど。