イース

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクションRPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ビクター音楽産業(現、ビクターエンタテインメント)
  • 発売日 :1988年8月26日

ゲーム概要

  • はい出ました『イース』、アクションRPGの金字塔ともいえるゲームだよね。長くシリーズが続いてるから知ってる人の方が多いのか、それとも知らない人の方が多いのか、私はまだ知らない。

  • そんなシリーズ第一作に当たる本作は、赤毛の冒険家アドル・クリスティンが紡ぐ冒険譚の第一章である。アドルはイースの本を探し求めて孤島エステリアを舞台に冒険を繰り広げる。物語のカギを握るイースの本は全部で六冊、イースとは王国の名前であり、本にはその歴史が綴られているという。
  • 本作で真っ先に言われるのは「半キャラずらし」だよね、たぶん。このゲームは複雑な操作がなく、敵への攻撃もAボタンを押す必要さえなく、ただひたすらに体当たりをくり返すだけ。しかし体当たりすると敵も痛いけど、自分もダメージをくらうっていう妙なリアル仕様。

  • そこで半キャラずらし。半キャラ分ずらして体当たりをすると敵からのダメージを受けなくてすむ不思議。この技なくしてこのゲームのクリアは不可能だと思われる重要テクニック。
  • ちなみに体当たりについてはキャラと会話するときにも体当たり。――なんだけどこれ、キャラの動きがけっこう速くて、ぶつかるのがまじ大変。
  • ――みたいな、操作性の悪さはかなり目立つ。アドルは上下左右四方向にしか動けないから、素早い敵がたくさん出てくると避け切れない場面があるし。ボス戦も初見で倒すのはけっこう厳しい。まずはじっくりとボスの挙動を観察するのが無難かな。
  • ――そんな感じ。まあシリーズの原点ともなれば致し方ないところはあるんだけどね。

  • そして本作で「半キャラずらし」の他にもう一つよく語られるのが『今、RPGは優しさの時代へ』というキャッチフレーズ。これは現代のゲームシーンを正確に予言しているとも評すべき秀逸なフレーズだと私は思ってる。
  • 一部例外はあれど現在は「クリアできなきゃクソゲー」っていう風潮だよね。誰でもクリアできるくらいじゃないと、そもそもユーザーにプレイしてもらえない。現代っ子は「いや、そんなん当たり前じゃん」って思うかもだけど「ゲームは難しければ難しいほど良いゲーム」っていう時代があったんだよ。代表的なオールドゲーマーあるあるだから覚えておいて損はない、おそらく。
  • しかしイースがそんな優しいゲームなのかと聞かれれば「う~ん」と唸らざるを得ない。さっき操作性の問題についてはちょっと語ったけれど、謎解きにも理不尽なものがあって、まさに古き良きRPGを思わせるよ、くちたるとびら。
  • とはいえ、グラフィックや音楽などは当時のファミコンゲームの最高峰ともいえるレベルで、総評すれば「神げ!」の評価にそれほど異論は出ないはず。RPGの転換点をつくった古き良きアクションRPGと言っても過言ではないと思うの。

ストーリー

好奇心と勇気に満ち溢れた若い冒険者アドルは、困難を求めて諸国を旅していた。そして、小さな港町プロマロックで呪われた国「エステリア」の奇妙な噂を耳にした。

「あの国が呪われた国と言われ始めたのは今から半年位前のことだった。エステリアは、巨大な穴を囲む断崖の山に、幾つかの坑道を持ち、銀や他の鉱物の産出地として名を知られ、このプロマロックとも貿易をしていた。しかし、半年程前から連絡がブッツリ切れ、また、エステリアに向かう船はみんな嵐に出会い、誰一人として生きて帰ってくるものはいなくなってしまった」

港町からかすかに望めるエステリアの島、その中央に奇怪に高くそびえる塔、彼の好奇心は異常なまでにかきたてられた。心配し制止する町人たちを残してアドルは、エステリアを目指して船を出した。

が、やはりというべきか突然嵐が襲って来、気が付いたときには、砂浜に打ち上げられていた。

ようやく体力の回復したアドルは、ここがあのエステリアであることに気がついた。

と、突然奇妙な音がした。動物の鳴き声にしてはその音は余りにも気持ちが悪い、異常だ、と思う間もなく森の中からこれまで見たことのないものが彼を襲ってきた。

どう戦い、どう傷ついたのか判らないまま、アドルは目をさました。

「ここはエステリア唯一の港町バルバドの病院じゃ。モンスターに襲われている君を見つけて何とか救いだしたのじゃ。危ない所だった。ところで、君は誰で、どうしてここに来たのだね」

白髪の老人に尋ねられ、アドルはこれまでの冒険や港町プロマロックの奇妙な噂などについて老人に話した。

やがて快方に向かった彼は、改めて老人に一体この国に何が起こったのか尋ねてみた。しかし、老人からはただ突然怪物達が現れ人間を襲うようになったのだ、そしてその謎は、判らないという回答を得ただけだった。

ついにアドルは、決心した。このエステリアを救うために、この謎を解くために、島奥深く冒険をしてみようと。

とりあえず、北の町「ミネア」に行ってみよう。アドルは、バルバドの町人から贈られた服と食べ物、そして1000ゴールドをもってミネアに向かったのだった。

取扱説明書 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

神げ!

ここが神げ!

  • 半キャラずらし!
    ――私的には「Aボタン押さないと攻撃した気になれない」っていう思いはあるある。でも「シンプルな攻撃方法を突き詰めるとこうなる」って頷かざるを得ないところもあるある。
  • 今、RPGは優しさの時代へ。
    ――これはゲーム史に残る格言の一つとして数えてもいいって思うの。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    イースの半分は優しさでできている?

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