SDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:シミュレーション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ ディスクシステム
  • 発売元 :バンダイ
  • 発売日 :1987年11月20日

ゲーム概要

  • ガチャッ! ジャーン! ――はい、ついに出ました『SDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ』ですね。当時のファミっ子ならガン消し、あるいはキン消しのいずれかを持っていたんじゃなかろーか(もちろん両方持っていてもよし!)。SDガンダムは当初ガシャポン販売から始まって、小学生を中心にブームとなっていったんだよなぁ。
  • 本作はそのゲーム化作品。ガン消し第1弾の発売からは2年以上経っており、TVではZとZZがファンを魅了し、ガンダム人気はすでに不動のものになっていた。そんな中、SDガンダムゲーム化の流れ。まったくもって自然な流れ!

  • ……しかし思えば、当初ガンダムがここまで子供達の人気を得ようとは、いったい誰が予想しただろうか。
  • 単なる勧善懲悪に留まらない難解なストーリー、幾重にも重なる複雑な人間模様、ダイレクトに伝わる死の描写――かつて『無敵超人ザンボット3』の終盤で主要人物の大半を死なせた、人呼んで「皆殺しの富野」(!?)こと富野由悠季氏が手掛けた70~90年代の作品は、子供が観るにはいささか衝撃的過ぎるものが多かったような気がしてる。
  • ガンダムもどちらかといえばそっち寄りな感じで、ファーストガンダムは恒例の主要キャラクター大量死こそなかったものの、思想の違いが戦争を生み出し、様々な思いが交錯する――重たいテーマがTV放送時すぐには受け入れられず。低視聴率からの関連商品(クローバーのDX合金ガンダム合体セット)の売上不振により短縮打ち切り(4クール全52話 ⇒ 3クール全43話)となったのはもはや有名な話。
  • されど後に作品は再評価され今日に至る。中高生以上にモビルスーツのカッコよさを伝えたのがガンプラなら、低等身キャラで親しみやすさをアピールして小学生にまで間口を広げたのはたぶん間違いなくSDガンダムの功績だよね!

  • ――って、前置きが長くなってしまったな。
  • ゲーム内容は、ファミコン ディスクシステム用に発売されたシミュレーションゲームである。青と赤の勢力をそれぞれプレイヤーまたはCPUが操作して、拠点を確保しつつユニットを生産しながら敵本拠地の占領あるいは敵の全滅を目指す。
  • この時代のSLGの多くがそうであったように、本作もまた『大戦略』を参考にして制作されており、当時SLGはまだまだ玄人向けのジャンルだった。低年齢層がメインターゲットとなるSDガンダムのゲームをSLGを出したのはバンダイさんの英断だったと私は思ってる。
  • 本作の最も大きな特徴は「戦闘がアクション」であること。これが低年齢層には遊びやすくてホント楽しかったな。数値で結果をやりとりする小難しい戦闘が一般的なSLGに比して、わかりやすいアクションバトルを採用したのはすばらしい工夫であった!

  • ただし、本作には「とにかくCPUの思考時間が長い!」という致命的な欠点があった。
  • ホント長いと数十分とか普通に待たされることもあって、だからこのゲームの全ては「VSモード」による2P対戦にあったといっても過言じゃない感じなんだよね。――うん、2P対戦はよかったよ。友達とこのゲームを遊んだ思い出を持つファミっ子は決して少なくないはず。
  • そんなわけで「れとげ部!での評価」は「神げ!」。CPUの思考時間の長さについては「無理げ!」ではあるんだけど、その印象が薄れるくらいに2P対戦が楽しかったな。割と思い出補正が入ってるけど、否定の声は少ないのではなかろーか。って気がしているよ。

ストーリー

少年は百円玉を握りしめていた。目の前には美しくも輝く、夢を売ってくれるマシーンが、少年の百円玉を今や遅しと待っている。百円玉を所定の穴に押し込み、つ、ついに銀色に光るハンドルを右に回した―――。ガチャッ!

とどうしたことかいつもなら、赤や青、色とりどりのカプセルが出るはずなのに……。ハンドルを握っていた手にはいつの間にかコントローラーⅠ(も
ちろんファミコンよ!)が……目の前のガチャポンマシーンはいつのまにか消え……何と夢か幻かSDガンダムがTV画面の中でメチャクチャ暴れていたのだった……!!

ジャーン、ついに出ました、全国のオモチャ屋の2頭身ヒーロー、足が短いと言われながらも、君たちの心をつかんで離さない爆笑軍団。その名もスーパーディフォルメ・ガンダム・ワールド(ちょっとなげ~な)ガチャポン戦士のスクランブル・ウォーズの始まりョ。

取扱説明書 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

神げ!

ここが神げ!

  • この素晴らしきアクションバトル!
    ――上ですでに述べたけど、まだまだ一般的とはいえなかったSLGを子供でも楽しめるようにした工夫がよかった。通常ならユニットの性能差で決まる結果も、アクションの腕前で覆せるゲーム性は普通に面白い。「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」とか言われながらザクでキュベレイを倒す快感がここにある!

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    ここからガンダムに興味を持ったファミっ子も少なくないんじゃなかろーか。

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