寺尾のどすこい大相撲

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:スポーツ(相撲)
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ジャレコ
  • 発売日 :1989年11月24日

ゲーム概要

  • はい出ました『つっぱり大相撲』のパクリゲーですね(言っちゃった)。このゲームは正直、この一言がすべてと称しても過言ではないと思われ。
  • ジャレコから1989年11月に発売されたこのタイトルはその名が示す通り「相撲アクションゲーム」。当時、関脇ながらも人気力士だった寺尾関を主人公にしたファミコンソフトである。
寺尾関(現、錣山親方)についてはファミっ子のみんなには説明不要だと思われるけど、一応軽くご紹介。昭和から平成にかけて大相撲史に鮮烈な印象を残した小兵イケメン力士。高い鼻とぱっちりした目の甘いマスクが特に女性ファンを虜にしてやまなかったな。普段は寡黙なのに話すとユニークな人柄は男性からも人気が高かった。身長は185cmとそこそこあったんだけど体重は最高でも116kgで、初土俵時からそれを増やすために大変な努力をしたって話。そしてファミコンソフトが発売されるほど絶大な人気を誇っていたのはもはや言うまでもないよね。

  • ゲーム内容は以下の3つである。
  1. 昇進編…………1Pモード
  2. 対戦編…………2P対戦モード
  3. 日本一周編……相撲RPGモード
  • 昇進編は、寺尾関、もしくはオリジナル力士を作成して、前頭末尾から横綱を目指す。各場所15番闘い、力士を成長させて横綱となり、二場所連続優勝してクリアとなる。
  • 対戦編は、2人プレイの団体戦勝ち抜きゲーム。
  • そして日本一周編は、寺尾関が全国5カ所にある悪の土俵を制覇して、盗まれた賜杯を取り戻せばクリアとなるロールプレイングゲームになっている。

  • あえて本作で注目すべきはこの「日本一周編」だと私は思ってる。相撲RPGというコンセプトは当時も今でもなかなかお目にかかる機会がないような印象を持っていて、それ自体悪くはなかったのではなかろーか。
  • しかし如何せんゲームの作りが粗すぎた。番付が上がるほど経験値が入りにくくなり、結果的に格下には負けなければならなくなる成長システムだとか。はたき込み無双できちゃうゲームバランスだとか。使い回しの一枚絵だとかとかとか。

  • たぶん目玉であっただろう日本一周編についても、はたき込み無双で割とあっさりクリアできちゃうし。そうしなければひたすら作業ゲーみたくなっちゃうし。そもそもストーリーが謎過ぎる。なぜに盗まれた賜杯を一力士が取り戻しに行かなければならぬのか? それって警察のお仕事なのではなかろーか?

  • 「わかりました がんばります」って寺尾関も物わかり良すぎだし(てか、寺尾関?)
  • うん、ファミコンゲームにこういうツッコミを入れるのは野暮だっていうのはわかってる。けども、どうしてもツッコミたくなっちゃうこのきもち、ファミっ子ならわかってくれるよね? この辺りは『光GENJI ローラーパニック』にも通じてるところがあって――わかってくれるよね?
  • まぁ、そんな感じで「れとげ部!」で総評するなら「駄げ!」。世間一般的にも「クソゲー」
  • このゲームが不評だったのは「ゲーム内の寺尾関のグラフィックが全く似ていなかったこと」「つっぱり大相撲に似すぎていたこと」と絶妙に対称的なこの二つの理由が主だと思われ。
  • 当時クソゲーを量産していたジャレコが、寺尾関の人気と『つっぱり大相撲』のヒットに便乗した結果生み出されてしまった典型的クソゲーと評するに些かの躊躇も持たぬ。
  • とはいえ、相撲RPGという一点においては光るものを感ずる。しかして、その仕上がりがおまけ要素にしても拙かったがために、やっぱり「駄げ!」だと言う他になし。

れとげ部!での評価

駄げ!

ここが駄げ!

  • ズバリつっぱり大相撲のパクリ!
    ――まぁファミっ子ならばそうツッコまざるを得ないよね。昇進編しかり、操作性しかり。ただし日本一周編ついてはその独創性を一部認めてもいいと私は思うよ。すなわち「相撲RPG」っていうね。ただしストーリー・システム・グラフィック、どれをとっても「よくできてる」とはお世辞にも言い難く、やっぱり「駄げ!」としか言いようがないこの感じ。ファミっ子ならわかってくれるよね?

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    ファンならば当然7勝7敗で千秋楽。勝っても負けてもニヤリとできる。

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