基本情報
- ジャンル:アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :テクモ
- 発売日 :1991年6月21日
ゲーム概要
『忍者龍剣伝III 黄泉の方船』は1991年6月21日にテクモより発売のファミコン・アクションゲーム――「鬼畜難易度!」で有名な『忍者龍剣伝』のFC三部作・最終章。ただし、ストーリー的には『I』と『II』の間のお話。邪鬼王との死闘から半年後、リュウ・ハヤブサは恋人であるCIAアナリスト・アイリーン殺害の容疑で指名手配されてしまう――真相を追って、龍の忍者最後の闘いが幕を開ける! 本作でまず語られるのは「前作よりも難易度下がった!?」ということ――これ、『II』のときにも言ったけど、自然とそこに注目してしまうくらい難しいアクションゲームが『忍者龍剣伝』というタイトルだった! 正直、前作では「どこが難易度下がったん!?」、アクション苦手な私にはわからないレベルだったのだが――本作『III』は明らかに前二作よりも難易度が下がっていた! 「ま、まさか私の腕前がいよいよ龍の忍者に追いついてしまったのか!?」
――うん、そんなわけなかった! みんな言ってるけど、やっぱり『III』では「被ダメ時のノックバックが抑えられている!」のがデカい! 「狭い足場で被弾 → 落下死」というお決まりのパターンに対処しやすくなっただけで、まさかここまで違うとは――『III』をプレイして初めて気づいたのは私だけだったかもしれないけれど(もっと早く気づけよ!)、すごく衝撃的だったのを今でも鮮烈に覚えている。本作では、リュウは壁のみならず、上にも掴まれるようになったんだよね。前二作で何度も思った「ちょっとだけでいいから刀のリーチを伸ばして!」という切実な願いを叶えてくれるアイテムも追加されたな。それから「敵の無限湧き」がなくなったのも大きい! 『II』で豊富に用意されたステージギミックは本作にも健在で「流砂、ダメージ地形、リフト、水流、出没針、強風、不安定な足場、電流」などなど、さまざまな仕掛けがリュウを待ち受けていて、ゲーム性はさらに向上したように私にも思える。演出面も「テクモシアター」がより進化しており、「洗練された!」と言えそう。もちろん、BGMも過去作に負けず劣らずの高品質揃いだ!
……しかし、本作の評価で一番よく耳にするのは「シリーズファンからは不評!」ということ。当然これは前述の「難易度の低下」についてであって、私のようなアクション苦手なユーザーからすると歓迎すべきポイントなんだが。一点だけ、本作には「画面の左端と右端に当たり判定が繋がっている!?」というバグが存在しており、これを利用するとボス戦などの難易度がさらに下がるというもの。「裏技的に受け入れることも可能か」とは考えるのだが、前作が「計算された高難易度」という非常に美しいゲームデザインを実現していただけに、私にはちょっと受け入れがたく感じてしまったんだよなぁ。発見しなければ、あるいは使わなければいいだけの話なんだが、知ってしまうと無視できないというか、使わずにはクリアできないアクション下手くそな私の心の弱さというか……わかってもらえるだろうか?(――いや、自分でも言っていてよくわからなくなってきた!)
ストーリー
これから語られるのは、リュウ・ハヤブサのもう一つの闘いの物語である。邪鬼王との死闘の後、アシュターはまだ闇の底で時を待っていた。もう一人の邪悪な敵がリュウを狙っていた。新たな冒険がリュウを待ち受けていた。
龍の忍者の物語はここに完結する。
取扱説明書 より
れとげ部!での評価
神げ!:
ここが神げ!
『II』こそ至高!?
演出面、ゲーム性、BGM――どれをとってもFC三部作の最終作に相応しい出来で、遊びやすくなった点を踏まえてもシリーズ最高峰と言っておかしくない仕上がり。とは思うのだけど、個人的にはやっぱり『II』が一番面白かった気がしてる。これは自分でも驚いているのだけど、クリアできない『II』がクリアできる『III』よりも評価が高いってなんか不思議な。忍者龍剣伝というカルトアクションに私も毒されてきてしまっているんだろうか……うん、忍者龍剣伝はいい!
コメント! (レトゲで一言!)
順当にFC三部作最高峰の出来。しかしこれに物足りなさを感じたあなたこそ龍の忍者だ。