舛添要一 朝までファミコン

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ココナッツジャパンエンターテイメント
  • 発売日 :1992年4月17日

ゲーム概要

  • はい『舛添要一 朝までファミコン』。国際政治学者にして元・東京都知事として有名な舛添要一さんをフィーチャーしたファミコンゲーム、タレントゲー。タイトルは当時の出演番組「朝まで生テレビ!」に由来してる。

  • 舛添さん本人が監修を務めており、ジャンルは「ビジネスアドベンチャー」。プレイヤーはビジネスマンの主人公となって、会社の一大プロジェクトを背負って立つことに。接待やら料亭での会食やらバブル時代を彷彿とさせるシーンをうまく乗り切り、時にアドバイザー的立ち位置で登場する舛添さんの助言なども聞きながら、仕事を成功に導いていく感じかな。

  • うん、ビジネスアドベンチャーというジャンル自体は斬新だって気がしてる。ただ、ゲーム内容的にはごく一般的なアドベンチャーゲームで、とくに目立った工夫などは見受けられない印象を持つ。あ、でも漢字もあって大きいテキストは読みやすくていいかも! ただ正直、面白いか面白くないかと聞かれたら、う~ん。全然ダメってわけじゃないんだけど、人におすすめできるかというとそんなレベルではない。

  • 一応ストーリーはしっかりしてるし、後半の盛り上がりは好きな人いると思う(てか、私は割と好き。現在のビジネスドラマにも通じるものがあると思う)。理不尽な謎解きなどもなく、総当たりでクリアできるのもまぁアドベンチャーなら普通かな。操作感はちょいとめんどくさい感じでぶっちゃけ良くはないんだけど、まぁファミコン時代のゲームにはよくあったからね。点数を付けるなら100点満点中50点、不満が残るこの感じ、わかってくれるかな???

  • でもね、このゲームがのちに注目を集めることになるのは特筆すべき点だって思うの。そう、2016年の公私混同問題ね。詳細は下に書くけど、このゲーム(付属の小冊子)での舛添さんの名言が、のちの自分にブーメランした事実はホント面白いと言う他にない(いや、面白いって言ってよかったのかなこれ)。オープニング画面で高級チェアに座り足を組む舛添さんの姿からは、マクドナルドのクーポン券を秘書に取りに行かせていた小物感は感じられないよね~。ゲーム中ではライバル企業の情報を教えてくれたりして親切。章の終わり毎にビジネスクイズを出題してきて正解数が少ないと最後「ばかやろー!!」と怒鳴ってきたりもする。

  • そんな本作のれとげ部!での評価は「駄げ?」。一般的にはクソゲー扱いされることもあるけど、先述の通りゲーム的にそこまで悪い印象は受けない。だったら何が「駄げ?」なのかといえば、やっぱり「公私混同」が駄目だと言う他になし。レトロゲームの面白さを現実的な駄目エピソードという多様な観点から教えてくれたところがまさに「駄げ?」というに相応しいと私は考えるんだけどどうでしょうね?(この辺りは『田代まさしのプリンセスがいっぱい』にも通じるところがある)。ある意味ゲーム史にその名を刻んだのは間違いないって感じてる。また、そこしか特筆すべき点がないってところもやっぱり「駄げ?」だと思うんだけど、どう思う?

ストーリー

大手町にあるココナッツ商事では派閥問題が絡んだグリーン計画の賛否を巡って、社内が二つに分かれていた。計画を実行する主人公、藤沢和人をふくむ若林会長派。そして、計画を阻止しようとする菅原社長派。その計画は藤沢の上司、中村を中心にうまくいっているかのようにみえた。しかし……用地買収の最中、中村が倒れるというアクシデントが!! はたしてグリーン計画の行方は……?

れとげ部!での評価

駄げ?

ここが駄げ?

  • 公私混同は失敗の元
    ――ホントそれな。ソフトのおまけとして付属していた小冊子「書き下ろし舛添BOOK」に載っていた舛添さんの名言の数々がブーメランだったと2016年話題に。当時東京都知事だった舛添さんは「政治資金で家族旅行してた、美術品や漫画を買ってた」と公私混同報道がされ批判を集めた。すると昔出たファミコンゲームが注目されて。それがこのブーメラン発言。他にも「その費用は誰が出しているのか考えるべきだ。自前の金も出せない男に自由はないのだ」「ビジネスがらみか、自分自身の楽しみのためかの区別ができない男はダメである」「最後に一言!趣味はたくさん持ちなさい。仕事も遊びも中途ハンパなヤツは成功しない」など本当に未来の自分に言うべき発言のオンパレード。逆に当時、自分を反面教師的に捉えてものを言っていたからこそ成立してしまった未来予知なのかなって気さえする。そのせいか報道当時このソフトの価格が高騰したのも驚いたな。良し悪しはともあれ、こういう面白さもレトロゲームにはあるんだなって改めて教えてくれた。逆に言っちゃうとこのエピソードにしか本作の面白みはなく、ゲーム全体としては可もなく不可もなくって感じ。う~ん、クソゲーってほどではないにしても、なら面白いのかって聞かれたら、ね。そんなところが「駄げ?」って感じかな(だよね???)

(ところで、このポーズ……、耳に手を当てているように見えるよね。記者会見で都合の悪い質問に対し時間稼ぎを図っているように見えちゃうのは私だけ?)

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    接待だとかセクハラだとか古き良き(?)日本の会社って感じだよね~、……え、今もこんな感じ???

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