キン肉マン キン肉星王位争奪戦

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ ディスクシステム
  • 発売元 :バンダイ
  • 発売日 :1987年5月1日

ゲーム概要

『キン肉マン キン肉星王位争奪戦』は1987年5月1日にバンダイより発売のファミコンディスクシステム・アクションゲーム。タイトルからも分かる通り、原作第1期の最終エピソード「キン肉星王位争奪編」をベースにしている。じつはこのゲーム、テレビアニメの1期放映終了後にリリースされて、『少年ジャンプ』での連載も本作発売と同時に終了となった――つまり「テレビアニメよりも早くゲーム化された!?」珍しいパターン(「キン肉星王位争奪編」はアニメ2期として1991年より放映されたため)

本作は「キン肉マンのファミコンソフト第2弾」にあたる。大ヒットした前作『キン肉マン マッスルタッグマッチ』とは打って変わって、『スパルタンX』を発展させたような「横スクロールアクション」。キャラも二頭身からリアルな頭身へと作風がガラリと変わっている。はじめに「先鋒 → 次鋒→ ……」と「プレイヤーキャラの登場順」を決定してステージを進んでいく。テリーマン、ラーメンマン、ロビンマスクの3キャラが1面から使用でき、隠しキャラとしてウォーズマン、ネプチューンマンが条件を満たすことで使用可能になる。

キャラの体力がゼロになると次のキャラに交代。「スタートボタン(ポーズ) → セレクトボタン」でもキャラ交代が可能だが、交代前のキャラはそのステージでは使えなくなる。体力がゼロになったキャラは「死亡扱い」となり、次のステージから使えなくなってしまうので、交代させるタイミングが重要だ。肝心のキン肉マンはステージ最後のリング上で行われる対決のみ大将として登場する。

ザコは基本的にキックとパンチで敵を倒していくのだが「攻撃判定がシビア」だ――遠すぎても近すぎても攻撃がスカってしまう(独特の当たり判定といえそう)。このことから残念ながら「爽快感のあるアクションゲームとはなっていない」。また、ボスに対しては打撃攻撃で一定のダメージを与えることができるが、相手のライフが一定値に減った後は投げ技でしかダメージが通らなくなる。投げ技は入力やタイミングが非常に難しく思うように技が決められず……、ここで挫折してしまうプレイヤーも多かったはずだよね(私もその一人。ただし、この点については「連打に頼りがちになってしまうバトル操作における単調さを払拭している」と高く評価している意見もある)

道中には「邪悪の神」も登場――一定時間ごとに現れる無敵キャラでプレイヤーを苦しめる。こいつはダメージを与えて倒すことができず、画面端に追いやられて体当たりされると、ごっそりライフを奪われてしまう。「30秒ほど逃げ回るしかない!」ということを知らずに初見殺しの憂き目を見たファミっ子も当時はいたんじゃなかろーか(……と思っていたんだけど、わざと穴に落ちて前のエリアに戻るという回避法もあると知って目からウロコ! まぁ実際なかなか実行する気にはなれないとは思うんだけど)

ストーリー

ここは国立競技場、―超人シングル・タッグの両タイトルを獲得した活躍が認められ、キン肉星委員会で「スグルを次期大王に。」と決定。― 今まさに、キン肉星新大王、スグルの即位戴冠式が行われようとしていた……。

キン肉マン
「ヤッタもんね、やっぱり牛丼よりは、大王の座の方が魅力的だナー」といつもどおりのキン肉マンであった……?

超人の神100人
「おまえは、おだてにノリやすい性格であるが、数々の凶悪超人との闘いによる功績は見事。王位を認める王冠をさずけよう」

ところが、残りの5人の邪悪の神はキン肉スグルの出生時の秘密に疑惑があるとして、王位を認めず、かわりに……

邪悪の神
「我々は独自に王位継承候補者を立てることにした。フフフッキン肉マンよお前は彼らを試合で倒さないかぎり、本当の王位継承者となることはできない。もうひとつの王のしるしである真紅のマントを渡すことはできないのだ、ハッハッハッ。」

スグルの母であるキン肉王妃は、自分でパートナーを捜し、チーム対抗戦を日本各地の名城で行い、勝ち残った者を次期大王にすると宣言!

テリーマン、ロビンマスクら、かつて共に闘った正義超人をチームに加え、超人界の頂点に立つキン肉星大王の座を目指した最後の闘いのゴングが今鳴った!

取扱説明書 <キン肉マン 王位争奪戦ストーリー> より

れとげ部!での評価

肉げ!

ここが肉げ!

キン肉マンの雰囲気は充分に感じられる

本作は横スクロール面・ボス戦ともに難易度が高く、ディスクシステムでの発売ということもあって、前作ほどの大ヒットとはならなかったものの――キャラゲーとしての仕上がりは非常に良いと私も思ってる。23人の登場キャラ数も当時としては多いし、グラフィックはもちろんのこと技の特徴なども原作のイメージをかなり的確に表現している。そのためか「ジャンプファミコンミニ」にも「唯一のディスクタイトル」として収録されていたな――再挑戦したくなるレトロゲームだ。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    確かに難易度は高いが『キン肉マン』の雰囲気はよく出ている良作。

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