基本情報
- ジャンル:RPG
- 機種 :ファミリーコンピュータ ディスクシステム
- 発売元 :DOG
- 発売日 :1986年12月19日
ゲーム概要
ふむ、今回は『ディープダンジョン 魔洞戦記』ですね。これはディスクシステム用ソフトとして発売された3DダンジョンRPG。めっちゃ簡単に言うと「Wizardryを簡略化したゲーム」みたいな。当時、ドラクエの大ヒットによってRPGの面白さを知ったファミっ子たち――とにかく「はやく次のRPGがやりたい!」って、RPGに飢えていたんじゃなかろーか!(今では考えられない時代だったなぁ……)。そこへ、はい出ました本作! ディスクシステム所有者は手を出さずにはいられなかったんじゃなかろーか?(どうでしょう?)
本作は、後にシリーズ化されたことを鑑みるにそれなりにヒットしたのは間違いない! ――って思ってる。制作したのはハミングバードソフトさん。当時PCゲームを中心に活躍していたメーカーなんだけど、スクウェアさんを中心に7社によって設立されたディスク・オリジナル・グループ(DOG)に参加して、コンシューマー機への参入を果たしたんだよね(ちなみに、このDOGからは計11作品が発売され、すべてディスクカードだったな)
ゲームの内容は、主人公の勇剣士(勇者)が1人で姫の救出と魔王の討伐に向かうドラクエ1スタイル。ただし舞台は地下迷宮――3Dダンジョン。この『ドラクエ』とは異なる3Dダンジョンに戸惑いを覚えるファミっ子も当時少なくなかったと思われる。しかし同時にノートと鉛筆でマッピングする楽しさを伝えた功績も決して小さくなかったんじゃないかな。冒頭でも述べた通り、本作のゲーム性は全体的に『Wizardry』からの影響が多く見られる。例えば「扉を蹴り開け、中に躍り込んだ」のような勇ましい(というか乱暴?)メッセージ表示は『Wizardry』の同コマンドがキックであることに由来してそう。あと、敵として登場した武具を倒すと装備できるとかはWiz#2だよね!
そんな本作は「全体的にRPGの王道をいくような作り」「システム的にも真新しさは感じられない」など、斬新な部分はたしかに見当たらないかも。でも、当時まだRPGというゲーム自体に慣れていなかったファミコンユーザーにとってはちょうどいい難易度で、そのシンプルさが逆にいい方向へ作用していたと私は考えている。現代でも、ゲームシステムは多機能・複雑化しており、ぶっちゃけこのくらいシンプルな方が、私はやる気を削がれずにすんで好きかも。――うん、「神げ!:☆2」ってとこでお願いします!
ストーリー
平和な街ドールの地下は、いつの頃からか、魔物たちのすみかとなっていた。魔物たちは街を荒らし回り、宝を奪い、エトナ姫の魂まで奪い去り、姫はただ眠るだけの抜け殻となってしまった。 たくさんの若者たちがエトナ姫の魂を奪い返すため、地下に降りていったが、誰一人戻る者はいなかった。あの勇剣士ルウさえも! あとはもう神に祈るだけだ。神よ! エトナ姫を救い、街をよみがえらせる勇士を!!
オープニング <PROLOGUE> より
れとげ部!での評価
神げ!:
ここが神げ!
シンプル過ぎるくらいがちょうどいい
現代でもゲームは「シンプル・イズ・ベスト」って思うことあるよね(それからゴミの山には宝が眠っているって真理だよね!)
コメント! (レトゲで一言!)
昔も今もシンプル過ぎるくらいがちょうどいいFDS-RPG。あの日、君はRPGに飢えていたか?