アメリカ横断ウルトラクイズ 史上最大の戦い

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:クイズ
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :トミー
  • 発売日 :1991年11月29日

ゲーム概要

『アメリカ横断ウルトラクイズ 史上最大の戦い』は1991年11月29日にトミーより発売のファミコン・クイズゲーム――「ウルトラクイズ」と言われても、今の人にはわからないかも? これは主に1977年から1992年にかけて日本テレビ系列で放送されていた「視聴者参加型クイズ番組」。世代の人には「ニューヨークへ行きたいかーッ!」のフレーズで伝わると思うけど、日本各地から集まった挑戦者たちがアメリカを横断しながら1000問以上のクイズに挑戦するという、これほどの規模と予算をかけたクイズ番組は、今後制作されることはないだろうなぁ……っていう、昔のテレビは凄かったことを示す、一つの代名詞的な番組と言えそう。本作はそのファミコンゲーム化作品である。

このゲームはテレビ番組の「ウルトラクイズ」の流れをなかなか良く再現できていると、個人的には思っている。まず、最初に名前と性別の入力があって、これは「ウルトラクイズの参加ハガキを出す」といった設定となっている。名前入力を終えてゲームをスタートさせ、お母さんに話しかけると「ウルトラクイズの参加ハガキ」を受け取ることができ、「さあ、ニューヨークに向けて出発だ!」。家を出ると第一次予選会場の東京ドーム(ゲームドーム)に行くために駅を目指すことになるが、「道路を走る車に当たるとはねられて自宅に戻される」というアクション要素があったりする。ドームでは番組でもおなじみだった「○×クイズ」が開催され、問題出題後、正解だと思うグラウンドの○×エリアに十字キーでマイキャラを移動させて解答を行う。全問正解でクリアとなる。

第二次予選は成田空港にてジャンケンを行う。ここを通過すると国外へ向かう飛行機へ乗り込み、本選スタートとなる。

本選ではまずグアムへ向かう飛行機内で第1チェックポイントとなる「3択クイズ」が行われる。全36問のクイズに答え、上位12人に入ることができれば合格だ。しかしながら、この機内クイズが「本作最大の難関!」と言われていて、番組のペーパーテストを再現しているために「クイズの正解が発表されない」。今なら「ネットで調べればいいじゃん」思うかもだけど、制限時間があって思うように検索できないこともしばしばだ。当時はまだインターネットも普及しておらず、ここを突破できなかったファミっ子も相当数いたんじゃないかぁ? 「番組の難易度をそのまま再現している」と見れば「再現度が高い」と言えそうだが、「クリアできないゲームはクソゲー!」ともなってしまうわけで、この辺は評価も難しい!

機内クイズを突破すると、グアムで「○×クイズ」(恒例の「ドロンコクイズ」!)、ハリウッドで「3択クイズ」とゲームが進んでいく。ハリウッドでは映画関係のクイズが出題されるなどの演出も再現されている。敗者復活戦の体でいろいろなミニゲームも用意されており、ラスベガスでは「3択クイズ+ブラックジャック」の複合ゲームやフロリダでは「横スクロールのアクションゲーム」などにチャレンジでき、「クイズのみのマンネリにならない」ような工夫も見られる。

れとげ部!での評価

隠神げ?

ここが隠神げ?

「ウルトラクイズ」の名に恥じない大ボリューム!

このゲームはとにかくボリュームがすごくて、先に述べたミニゲームもそうなんだけど、クイズだけでも2000問用意されているそう。しかもクイズで優勝するとなぜかRPGが始まって、これは「クイズ優勝の副賞である!」という体になっており――「よくここまで詰め込んだな」と素直に感心させられてしまう。ただし、本作の一般的な評価はあまり高くない。おそらく「機内クイズ」に代表される「難易度の高さ」がその最大の要因だと思われる。他にもRPGパートにおいて「マンガ『サザエさん』でタラちゃんとイクラちゃんの関係は?」(ちなみに正解は「はとこ」)がなぜか頻出するなどツッコミ所も多く、「バカゲー」という人もいて――そこんとこなかなか否定しづらい。そんな感じなので、個人的には「隠神げ!」と言いたいところなんだが、「隠神げ?」くらいにしとこうかな。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    2000問のクイズにミニゲームと「ウルトラクイズ」の名に恥じない大ボリューム! RPGもあるよ!

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