名探偵ホームズ 霧のロンドン殺人事件

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :トーワチキ
  • 発売日 :1988年5月13日

ゲーム概要

『名探偵ホームズ 霧のロンドン殺人事件』は1988年5月13日にトーワチキより発売のファミコン・アドベンチャーゲーム――トーワチキがお送りする「シャーロック・ホームズシリーズ」の第2弾! 前作『伯爵令嬢誘拐事件』は「伝説のクソゲー」って、この世界じゃ割と有名な話だよね~。はたして、今作の評判やいかに……?

まず、ジャンルが前作の「アクションアドベンチャー」から「コマンド選択式の推理ADV」に路線変更――前作ではスタート直後からなぜか一般市民と思われる通行人から襲い掛かられ、ホームズも容赦なくキック(バリツ?)で応戦するってカオスだったけど、本作は普通にアドベンチャーで一安心だ!(?)

ストーリーはある夜、ホームズのもとを一人の女性が訪れ、「失踪した父親を探してほしい」と依頼を受ける。早速調査に乗り出すホームズだったが――時を同じくしてロンドンでは複数の猟奇殺人事件が発生。捜査を進めていくうちに、それらの事件は一本の線で結ばれていく……みたいな。

システム的には特筆することのない普通の「コマンド選択式ADV」。「いどう」「はなしをきく」「しらべる」などを選択して、物語を進めていく。ストーリー、グラフィック、BGMなどトータルして「ホームズっぽい雰囲気」はよく出ている。ただし、「マップ上で行う場所移動がガクガクして遅い」「虫眼鏡での調査が非常に難しい」「お金が有限」といった問題点が指摘される。とくに「お金が有限」について――本作にはお金を得る手段がないため、むやみやたらに使っていると、必要な場面で「お金が足りずに詰む」という罠がある。ファミコンアドベンチャーらしく難易度は高く、攻略情報なしにクリアするのはかなり難しい!

ストーリー

夜のロンドン

1895年3月16日――霧の都ロンドン。
ホームズとワトスンが下宿しているベーカー街221Bのドアを、ひとりの女性がノックしたとき、すべては始まった。彼女の名前はベロニカ・ノートン。ベロニカは彼女の父、ウイリアム・ノートン教授のことを相談に来たのだ。大英博物館をつい先頃、退官したばかりのノートン教授が、昨日の朝、家を出かけたきり帰ってこないという。
「父は真面目な人で、今まで黙って家を出たこともなかったのです。それが、どこへ出かけるのかも言わずに帰ってこないので……。」
ベロニカは心配そうに言った。
「ワトスン、ひとつ捜査をしてみようじゃないか。」
ホームズの言葉に、ワトスンがうなづいた。
「ああ、ホームズ。君なら、きっとどんな難事件でも解決できるだろう。」
果たしてノートン教授は誘拐されたのか、それとも何らかの理由で、自ら姿を消したのか。誘拐されたとすると犯人は誰なのか? そしてその動機は……。
すべてはあなたの推理力にかかっている。

取扱説明書 <プロローグ> より

れとげ部!での評価

難げ!

ここが難げ!

雰囲気は最高! 難易度も最高!

一言でいえば「操作性が悪い」。マップ移動は遅いのもあるんだけど、どこが何の建物なのか、入れる建物なのかそうでないのかがわからず、攻略情報がないと目的地へ行くのにも一苦労だ。虫眼鏡はノーヒントかつ当たり判定が非常にシビアな箇所があり、たしか『ポートピア連続殺人事件』でもそんな感じのとこなかったっけ……? ――うん、ファミコンのアドベンチャーゲームは総じてとにかく難しかった。正直、私は自力でクリアしたといえるタイトルはなかったように記憶しているよ。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    トーワチキ・ホームズ3部作の第2弾。前作『伯爵令嬢誘拐事件』は「クソゲー市場に鮮烈デビューのトーワチキ!」と揶揄されてしまったが、今作ははたして……?

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