突然!マッチョマン

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ビック東海
  • 発売日 :1988年12月2日

ゲーム概要

『突然!マッチョマン』は1988年12月2日にビック東海より発売のファミコン・アクションゲーム――「筋肉こそ至高の力なり!」言わんばかりのマッチョイムズ全開でお送りする本作は、タイトルからお察しの通りの「バカゲー」なのだが……いやいや! 単なるバカゲーとは断じ難い、「いい味出してる! アクションゲーム」として今回、私はこのゲームを紹介したい!

本作は、無人島に不時着した科学者・ジャクソンを操作して、島からの脱出を目指す横スクロールアクションだ。一見すると「それ、よくあるタイプのゲームじゃん」だが、主人公は科学者だけあってとにかく弱い!(いや、まぁ最近は強い科学者も割といるけど――ニコラ・テスラとか!)。その上、アクションゲームの要となる「ジャンプの挙動」が独特で、Aボタンを押す長さによってジャンプ高度を調整できるのだけれど、ボタンを離した瞬間に急落下を始め真っ直ぐ下に落ちていくので、着地点の目測を誤りやすくなっている――この点、マリオなど他のアクションとは操作性がかなり違うため、慣れないと「このジャンプ感覚に戸惑う!」こと請け合い。さらにジャクソンの武器となる銃は「射程距離が短く、弾数制限があり、低威力」と3拍子が揃い踏み。そんな弱キャラで、いったいどうやってこのゲームを攻略すればいいのか……。

はい、マッチョですね! ジャクソンは飛行機での不時着の際に「マッチョマックス・ペレー」という自己開発の秘薬をばらまいてしまい、それらは島の怪物たちが所持している――怪物を倒して薬を手に入れ、獲得スコアが5000点を超えているなら、セレクトボタンを押すことでジャクソンはマッチョマンに変身できるのだ! マッチョマンになると一撃アウトからライフ制となり、多少のダメージはものともせずガシガシ前進できる! 強靭な上腕二頭筋から繰り出されるアッパーカットパンチはなんと「銃の8倍の威力」を持つ! さらに体力1ポイントを代償に放つ「マッチョレスビーム」(上+B)は「銃の14倍の威力」! 各ステージの最後に待ち受けるボスは「銃で100発!?」くらいの耐久力を誇るが、マッチョマンになればほとんど瞬殺できる――まさに強さのインフレーション! 「筋肉さえあれば世の中の大抵の問題は解決できる!」と言わんばかりのこの仕様にはもはや笑うしかない!

……と、ここまでヌルゲーみたく書いてしまったけど、本作はむしろ「高難易度ゲー」。というのも、マッチョマンになると「スコア5000点あたり1ポイントの体力(70000点で最大14ポイント)に換算される」仕様であるため、「スコアが少ない時点で変身するとすぐ体力がなくなって元の姿に戻ってしまう」。そこでプレイヤーはできる限り通常モードで点数を稼ぎ、なるべく変身時の体力を多めに確保できるように調整する必要があるのだ。すなわち、通常時はゴルゴばりのヒットマンに徹し、ここぞという場面でマッチョマンに変身! そこからは巨人のごとく進撃して敵を駆逐してやる! ――このプランニングこそ本作攻略のカギであり、なかなか小憎い優れたゲームバランスだと私は考えている。これがばっちりハマったときは最高に爽快! 「筋肉は一日にしてならず」を上手くゲームに落とし込んでいる――現実でもゲームでも「計画的に鍛えなきゃいけないんだなぁ」みたいなこの感じ、はたして伝わっているだろうか?

ストーリー

「マッチョマックス・ペレー」は誰でも1粒でターザンになれる秘薬。ジャクソンは1ビン3万ドルの「マッチョマックス・ペレー」1グロス(12ダース)の注文を受けて、トロッポアイランドへ飛ぶ。しかしこの島こそいんぼうの巣、怪生物のすみかだった。うしろで糸を引く黒幕はエイリアンのUFO軍団。しれつな戦いのゴングが鳴る。機関銃でスガガガガーン。マッチョマックスを口にほうりこみ、マッチョマンに大変身。宇宙サイズの破壊力で、すべての敵をかいめつせよ。

箱裏 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

バカげ?

ここがバカげ?

バカゲーには違いないが……

本作の一般的な評価は「クソゲーと良ゲーの間で割れている」印象を持つ。ブログの紹介などでは「良いバカゲー」って感じの意見がよく見られるんだけど、実況系の動画とかだと「クソ難いバカゲー」みたいな。――確かに本作の評価が分かれるのは理解できるところ(私もアクション苦手だから「クソゲー!」言いたくなる気持ちも分かります!)。しかし、双方ともに「バカゲーには違いない!」。当コンテンツがブログだからってわけじゃないんだけど、個人的には「良いバカゲー」だと思っているよ。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    単なるバカゲーとは言い切れない。筋肉は一日にしてならず。現実でもゲームでも筋肉は計画的に鍛えたい。

タイトルとURLをコピーしました