基本情報
- ジャンル:テーブルゲーム
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :サミー工業
- 発売日 :1992年12月25日
ゲーム概要
『嗚呼!野球人生一直線』は1992年12月25日にサミー工業より発売のファミコン・テーブルゲーム――これを一言でいえば「人生ゲーム・野球編」。プロ野球選手を目指し「幼稚園・小学校・中学・高校」と4つの学園ステージを進んでいく。高校卒業後のドラフト会議にて、すごろくにより育成したパラメーターで「指名順位と最低契約金額」が決定する。そこから、契約交渉となるボーナスゲームを経て最終的な契約金が決まり――これが一番高かったプレイヤーが優勝となる(ドラフトの指名に漏れた場合はハワイ留学ステージに突入する)
最大4人まで遊ぶことができ、始めに名前と顔(モンタージュスロット)を決めてから幼稚園ステージがスタート。本作の特徴として「ステージ毎にコマの進め方が違う」点が挙げられる。
- 幼稚園・小学校……ジャンケンで勝つと先へ進める。「グーは3マス」「パーは4マス」「チョキは6マス」。負けは一回休み。(昔遊んだ「じゃんけんグリコ」を思い出す――「グリコ」か「グリコのおまけ」か、それが問題だ)
- 中学……伸びるゲージをタイミングよく止めて、うさぎ跳びで進んでいく。
- 高校……バッティングゲームでボールが当たったパネルに書かれた数の分だけマスを進んでいく。
ボードマップでは止まったマスに応じてイベントが発生する。このとき、二択の選択肢があって、その結果によりパラメーターが増減。イベントは「牛乳を飲んで背を伸ばす」「風でスカートがめくれて興奮」などいろいろあって――全体的に「時代を感じさせるもの」になっている(現在では「牛乳だけで背は伸びない」ことが割とよく知られているよね)。しかし何よりすごいのは「ほとんどのイベントが野球と無関係!」という――ある意味、「普通の人生の先にプロ野球選手がある」みたいなファンタジー。
パラメーターは「身長・体重・体力・人気・ボール」の5つの数値が存在し、これらがドラフト会議の結果や、ボーナスゲームの挑戦回数に関わってくる。とくに「ボール」は最後に訪れる契約金交渉にて、その数だけミニゲームに挑戦でき――契約金を倍々にしていくチャンスが与えられるので貴重(ただし、これが「一度でもミスると最初の提示金額にリセットされるタイミングゲー」のため、初見で当て続けるのは難しいだろう)。こうして、契約金が一番高いプレイヤーが優勝となる。
れとげ部!での評価
異色げ!:
ここが異色げ!
野球特化の人生ゲームって見たことある?
テーブルゲームには確かに「世の中の一部を切り取って単純化」した内容が結構あるけど、野球に特化したものって珍しくない?(私はこれの他に知見がない)。――当時、「日本のスポーツの中心が野球だった」ことが窺える一作である。上にも書いたけど、本作には時代を感じられる要素が多く、今やってみればすごく懐かしい気分になれる! ……かも?(てか、新人の契約金600億円って夢あり過ぎだろっ!)
コメント! (レトゲで一言!)
野球特化型人生ゲームという異色ゲー。普通の人生の先にプロ野球選手があるみたいなファンタジー。