基本情報
- ジャンル:アドベンチャー
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :フジテレビ
- 発売日 :1988年12月24日
ゲーム概要
- ……う~ん、今回は『小公子セディ』いってみる???(てかタイトル画面!? おどろおどろし過ぎやしないか!? 全体的になんかホラーチックじゃないか!? サブタイの「スーパーアドベンチャーボーイ」って!? スーパーアドベンチャーボーイって!?)
- ファミコン世代の日曜日の定番番組といえば1997年まで放映されていた『世界名作劇場』シリーズだったよね!(ファミコン世代なら一つや二つ好きだった作品がパッと思い浮かぶはず! さて『七つの海のティコ』かな? 『ロミオの青い空』かな?)
- 伝統的に家族愛・人間愛を重要なテーマの一つに据えていたこのシリーズ……、しかしテレビアニメといえば関連商品の売り上げ! まさにそれこそが最重要!(異論はもちろん認めます)
- そんなわけでシリーズ14作目として88年に放映されていた『小公子セディ』はゲームソフトへのメディアミックスにチャレンジング! ……したのだけれど、これがなんとも「しょぼいクソゲー」になってしまいました(異論はもちろん認めます)
- 88年といえば2月に『ドラクエⅢ』が発売され空前絶後の大ヒットに! ロープレ流行の兆しがもはや確実なものになり始めていたこの年。その流れには乗るっきゃない!
- てなわけで、本作も『名作劇場』らしい教育要素を取り入れつつRPG風のクイズアドベンチャーゲームとして開発されたんだけど、まあ結果は惨憺たるものだったな……。
- 家庭教師とエンカウントするとクイズが出題されるんだけど、まあクイズ数なんて限られちゃうからね。ファミコンの容量じゃあ特にね。
- 同じ問題をひたすら繰り返す作業ゲー。まあ、お勉強ってそんなもんだけどさ、う~ん、教育ソフトと捉えてみれば親的にはありだったんかな?
- (しかし私的にはファミコンってクイズアドベンチャーの印象が結構強い。特にテレビアニメのファミコン化作品。たぶん『少年アシベ』をやりすぎたな)
- あと、お気づきの方もいらっしゃったかと思うけど、上の画像に見過ごせないものあったよね? そう、謎のドラクエパロディ!? 「ロトのつるぎ」ってモロだしかよ!? 古き良き時代を感じさせるね。
- うん、ここまでむちゃくそ書いちゃったけど、割と良いところが見当たらない。グラフィックとかファミコンにしては悪くないとも言えそうなんだけど、やっぱりなんか味気ない。あ、そういえば取扱説明書はかわら版チックで妙に気合い入ってたな。うん、これは割と味があっていいんじゃないでしょうか???
- そんなファミコン版『小公子セディ』は1988年12月24日に発売された。それが何の日だったかというとクリスマスイブじゃなくて(いや、そうなんだけど)なんと「テレビアニメの最終回の前日」だった。
- 『世界名作劇場』は「年明けから年末まで」放送期間がキッチリ定められていた。発売スケジュールの調整、もう少しなんとかならんかったんかな……?
ストーリー
父さんが亡くなって、母さんとぼくはお祖父さまと一緒に暮らすことになった。父さん…でもぼくには大好きな母さんがいる! お祖父さまだって、父さんの父さんだもの、いい人に決まってる!
「お前の母親には出ていってもらう。ドリンコート家に外国人はいらぬ」
「母さん! 母さん!」
『小公子セディ』 <オープニング> より
れとげ部!での評価
駄げ!:
ここが無理げ!
- メディアミックスがちと強引だった!
――原作の世界観、ゲームデザイナーの個性、そしてマーケティング……、それらすべての要素がまったくかみ合わず破綻した感パないの。アニメ最終回前日の発売ってのもなんだかな。上のむちゃぶりに下がてんやわんやしてしまった背景を否が応でも想像しちゃうな。 - 理不尽な謎解きもあったな!
――草むらからノーヒントでキーアイテムを探すとかね。エンカウント頻度も高くて、クイズも単調、クリアに必要なアイテムが見つからないって。いいところが見つからないって。
コメント! (レトゲで一言!)
これはファミコンの話より世界名作劇場の話がしたくなる。君の好きな作品は? 私はね……