基本情報
- ジャンル:シューティング
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :カプコン
- 発売日 :1985年12月11日
ゲーム概要
『1942』は「第二次世界大戦」をテーマとした縦シューで、プレイヤーは連合軍の一員となりて「P-38ライトニング」を駆り、「日本軍と戦う!」という日本製ゲームとしては斬新なっ!? 「ひょっとしてすでにこの頃から世界展開を狙っていたのかカプコンさんは!?」と勘繰ってしまうのは、私だけ? 本作は『バルガス』『ソンソン』に続くカプコンさんのアーケードシューティング第3弾で、このファミコン版はなんと! カプコンさんのファミコン参入第1作目となるカプコン的記念すべきタイトルなんだな!
P-38ライトニングは空母から発艦して、再び着艦するまでが1ステージ。4ステージごとに表示される地名と背景が変化して、ミッドウェイから始まり最終的には沖縄に到達する設定なのだが――FC版には地名表記がないっていうね! 他の王道STGと比較すると「地上からの攻撃や障害物がない」などやや大味な点も見られるけど、ゲームとしてのアイデアは面白いものが詰まってる! 例えば、ボスとして登場する巨大爆撃機「亜也虎」の存在! リアル路線のゲームではまずあり得ないサイズの航空機だが、そのインパクトは絶大だったな! 名前の由来はサウンドスタッフの森亜也子さんで、『タイムパイロット』の制作秘話が印象的な開発者である岡本吉起さんが、背の高かった彼女を見て「デカイのを出そうか」と着想を得たことから「亜也虎」の名前が付いたんだって! それから、本作最大のウリと言えるのが「宙返り」である! これはいわゆる「緊急回避システム」で、宙返り中は無敵状態となり、回数制限付きながらも危機一髪の状況を救ってくれるありがたい仕様だったな!
――うん、ここまでだととっても良作に思えるんだけど、ファミコン版はなぁ……うん、劣化げ! 「アーケードの移植がハードスペック的に難しかった」のは、今となっちゃわかっちゃいるけど、それでもなかなか納得し難しい……そんな仕上がりに。大まかにいえば「演出の劣化」「亜也虎の劣化」「サウンドの劣化」「ガタガタした動き」「処理落ち」などなど。ただ前述した通りアーケードのファミコン移植が難しいのはもう分かってる。でも、この前年にはナムコさんの『ゼビウス』とか、同年にはハドソンさんの『スターフォース』とか見てしまうと、なかなか擁護する気になれないんだよなぁ……。開発元の「技術力や意欲の問題」って思っちゃうんだけど、どうだろうね?
れとげ部!での評価
劣化げ!:
ここが劣化げ!
悪名高いマイクロニクス?
『ソンソン』のときにも若干触れたけど、本作もファミコンのクソ移植で悪名高いマイクロニクスさんなのね。この会社は確かに開発作品の一覧を眺めてみても「これは良かった!」――って手放しで褒められるタイトルが見当たらない。しかし「当時の外注移植モノは大抵こんな感じ」「ゲームを作りたくて作ってる人が作ったわけじゃないからしょーがない」「そういう部署に就職してしまったから仕方なく作ってた」みたいな事情も想像されるみたいで、う~ん……ね!(?)
コメント! (レトゲで一言!)
当時、劣化移植とかはよくわかんなかったけど。ゲームが好きで作られたゲームとそうじゃないゲームとはなんとなく区別がついてた気がしてる。