基本情報
- ジャンル:RPG
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ナムコ
- 発売日 :1987年9月11日
ゲーム概要
- 出ました『メガテン』! 言わずと知れた大人気シリーズだよね。てか、昔はナムコから発売されたんだね。
- もともとは原作があって、西谷史さんによるSF小説。第1巻のサブタイトルが「デジタル・デビルストーリー」。
- 発表の翌年にはOVA化、その後ファミコンゲーム化――典型的なメディアミックスって感じだけど、ストーリーはかなり違ってる。
- 主人公はナカジマ(中島朱実)、個人的にはゲーム界一有名な中島さんなのでは……と思われ。天才的なプログラミングセンスを持ち、容姿に優れた高校生っていうね、典型的恵まれ系主人公だよね。
- ある出来事をきっかけにして「悪魔召喚プログラム」を起動、魔界から悪魔を呼び寄せてしまう。呼び出した悪魔ロキに、白鷺弓子を生贄に求められ、中島はイザナギ神としての記憶を呼び戻す。そして、悪魔たちと戦うことになる!
- PC-88向けに同タイトルのアクションRPGが出てるけど、一般的に『デジタル・デビル物語 女神転生』といえばこっち。
- 基本的なゲームシステムは「3Dダンジョン・ターン制バトル」。当時、日本では3Dダンジョン作品は人気が出にくく、コンシューマー機ならなおさら……。
- が、しかし! 本作はそんなハンデを覆す斬新なシステムを搭載! ややマニア寄りだけど『ドラクエ』『FF』のコンシューマーRPG2大タイトルに食い込むほどの人気に! まあ現在を見れば言うまでもないことかもだけどね。
- まずはなんといっても「悪魔召喚プログラム」! 主人公はゲーム内に登場する悪魔(敵)とコンピューターを使って会話することが可能で、交渉次第では仲魔にすることができるってマジ熱い!
- 仲魔はコンピューター内にデータとして保存され、呼び出すことが可能。1度仲魔にした悪魔は主人公の命令に従うようになり、戦闘中も指示に従って戦ってくれる。
- 今では当然のシステムだけど『ドラクエ』でこのシステムが搭載されたのは『Ⅴ』、本作より5年も後のこと。『ポケモン』の大ヒットを鑑みるに、本作がヒットするのは必然だったように思うの。
- そして「悪魔合体」! 仲魔は戦闘を行っても成長することはない。それを補うためのシステム。仲魔合体は「邪教の館」で行うことができ、2体の仲魔を合体、新たな仲魔を作り出すことができるってマジ熱い!
- ゲーム進行とともに戦力として厳しくなってきた仲魔も、合体により新たに生まれ変わり、再び主人公たちを助けてくれる。仲魔の中には合体でしかつくり出せないものもいて、もちろん強力な悪魔となってる。すなわち「攻略のカギを握るシステム」と言っても決して過言ではないと思うの。
- のちのシリーズに比べると本作のそれは簡単なつくり。しかしそんなシンプルなところも逆にいいんだよなぁ。まあ仲魔も成長するようになったところは後継の方が優れてるとは感じるんだけどね。
- 他にもオート戦闘とかね。ひたすら殴るだけだけど、面倒なコマンド入力から解放されるのは、すばらしい。
- 本作に登場する悪魔は非常にバラエティに富んでるね。様々な神話や宗教が取り入れられていて、たとえばツクヨミやスサノオは日本神話、トールやオーディンは北欧神話、カワンチャはネパールに伝わる病魔、アビスは古代エジプトで信仰された牛って感じのごった煮宗教観。まさに日本ならでは。
- 本作で最も言いたいのは「間違いなく神ゲーなんだけど無理ゲー」でもあるってこと。難易度がめちゃくちゃ高い! 原因はたぶん「広大なフィールド」にある。言わずもがなマッピングなしに進むのは無謀。オートマッピングとかないし、現代の親切設計のゲームのありがたみがわかるわ。
- ダンジョン内には多数のトラップもあってホント心萎える。「ミノタウロス倒していよいよゲームも中盤か!」と思いきや、まだダンジョン総面積の15分の1ほどとか……。
- とくに「炎の腐海」はヤバすぎる。1歩移動するごとにパーティ全体がダメージ受けるし、エンカウントする敵の攻撃が嫌らしい、マジ嫌らしい! ここが本作最大の山場と言っても過言じゃない、たぶん。
- 「エナジードレイン」もな~、オート戦闘とあいまって、いつの間にかレベルが下がってる悲劇。「○○はニヤリと笑った」って……。当時はレベル下げられてることに気づかなかった人も多かったんじゃないかな。
- クリア後にはよりムズい「裏・女神転生」も遊べるっていう嬉しい(?)仕様。パスワード制だから最強パスワードとかもあって自力クリアが不可能なレベルではないんだけど、それでも私には難しかった!
ストーリー
十聖高校に通う天才プログラマー中島朱実。彼はコンピューター理論と降魔術のあいだに接点を見い出し、悪魔召還プログラムを作りあげることに成功した。だがその実験により悪魔が実体化し、人間を襲い始めてしまったのだ。
ついに中島自身にも危機が迫ったとき、それを救ったのは転校生の白鷺弓子であった。彼女こそ日本神話に登場するイザナミ神の転生した姿だったのだ。そしてさらに驚くべきことに、中島もイザナギ神の転生であるという。
自分の持つ力に目覚めた中島は、弓子と協力して、激しい死闘のすえに悪魔を打ち破った。平和は戻ったかのようにみえた。だが・・・・・・
その頃魔界では、新しくルシファーが大魔王として君臨した。彼は人間界の制圧を企み、飛鳥の地に魔宮を建造し始めていたのだ。
奸智にたけたルシファーは、やがて自分たちの脅威になるであろうイザナミを玄室とともに魔宮に封じ込め、さらには中島たちに倒されたロキやセトを復活させるなど、着々と魔の手を広げていった。
一方、霊視によってそれを知った中島と弓子。人類、そしてイザナミを救うため、彼らは急いで飛鳥へ向った。そしてそこで2人が見たものは、邪悪にそびえたつ大魔宮“デビルポリス”であった。
新たなる闘いの幕が、いま、切っておとされようとしているのだ!
取扱説明書 <ものがたり> より
れとげ部!での評価
神げ! :
……だけど!
無理げ!:
ここが神げ!
- 『真・女神転生』や『ペルソナ』の原点!
――AUTO・仲魔システム・悪魔合体、ディストピア的世界観やSF設定が時代を先取りしてた。 - 中島イケメン、弓子カワイイ!
――いや、当時としてはグラフィック頑張ってるんじゃないかな。いや、頑張ってるよね。
ここが無理げ!
- 広大すぎるマップ!
――3Dマップがとにかく広い。行った場所と行ってない場所を覚えるのはまず不可能。方眼紙に自作マップを作成して挑んだ人も多かったらしいよ。
コメント! (レトゲで一言!)
『デジタル・デビル物語 女神転生』はホント神げ。個人的ナンバーワンファミコンソフト『ドラクエⅢ』にも匹敵する。ただ無理げ臭もハンパないんだよね。