星のカービィ 夢の泉の物語

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :任天堂
  • 発売日 :1993年3月23日

ゲーム概要

  • うん、これは「神げ!」と言って異論は出ないと思われ。そう、『星のカービィ 夢の泉の物語』。まさにファミコン末期の大傑作アクション。1990年11月にスーファミが発売されて約2年半、ファミコンも下火になってきたこの時代に、100万本のセールスを達成したのはホントすごーだよね。日本のファミコン市場における最後のミリオンタイトルとなった作品。

  • 本作は「星のカービィシリーズ」の第2作目にあたる。1作目はゲームボーイなんだけど、元祖カービィと聞いてこちらのファミコンの方を思い浮かべる人も多いんじゃないかな。たぶん、その理由は「コピー能力の初登場」にあると考えるの。シリーズの特徴といっても過言ではないこの仕様は本作から。敵を吸い込んで飲み込んで、その能力をコピーする、今やゲームでも漫画でもよくお見かけするやーつ。コピー能力最強伝説!

  • このコピー能力によってゲームプレイの自由度は格段に上がったと言う他にない。移動しながら攻撃にもなる「ホイール」や「トルネード」、敵を凍らせる「アイス」など遊ぶ人ごとに得意な能力があったりして、「どの能力が一番強いか?」など友達と意見を交換するのも楽しかったな。また「ハンマーでブロックを割る」「ファイアで大砲の導火線に点火する」など謎解き要素にも通じていた。この辺りアイデアが本当に素晴らしい!

  • しかもこれらの能力が非常にわかりやすい。例えば「パラソル」の場合、落下傘のように使ってゆっくりと降下できたり、上空からの攻撃を防いだり。見た感じから「これをこうしたら、こうなる」というのが小さい子どもであっても直感的に捉えられるようになっている。本当に「見事」の一言に尽きる。

  • さらに、カービィがかわいすぎる件ね。誤解を恐れずに述べるなら「ただの丸」なのにね。ベビースキーマの威力を実感するキャラデザだよねー。全体的にポップな絵柄もいい感じ。敵の総大将「デデデ大王」も憎めないやつだったし。ラストバトルに向けてはカービィをアシストしてくれるの王道展開はまさにニクい演出。
  • 言うまでもなく総じてクオリティは高く、全ファミコンゲームの中でもその完成度は一番だと言っても決して過言じゃないと思ってる。まさにファミコンアクションの集大成として挙げるにふさわしいタイトルだよね。

ストーリー

「アレッ? きょうはゆめを見なかったなあ……?」

地球から遠く離れた小さな星の小さな国、あきれかえるほど平和なプププランドでのお話です。

おひるごはんのあとのおひるねから目覚めたカービィでしたが、ちょっと気分がよくありません。いつもなら楽しいゆめを見てしあわせな気持ちになれるのに、きょうはゆめを見ることができなかったのです。

カービィもプププランドのひとびとも、みんな食いしん坊。そして誰もがおひるねが大好きで、ゆめを見ることを楽しみにしていました。おひるねから目覚めたあと、ひとびとはお互いに見たゆめのことを語り合い、そしてそのゆめがかなうようにと励まし合うのです。

プププランドの果てには『ゆめのいずみ』という、宝石のように輝く『ゆめ』が湧き出るところがあります。それはプププランドの全ての生き物のゆめの集まりであり、希望のみなもとでもあるのです。ゆめのいずみに湧いたゆめは水のように流れ落ち、輝きながらプププランドをつつみます。そして眠りについた生き物たちに、楽しいゆめとやすらぎをあたえます。

いずみの不思議な力は、この国に伝わる秘宝のひとつ『スターロッド』によって生み出されていました。ロッドの先にあるキラキラ輝く星は、遠い昔にプププランドに流れ落ちた星くずのかけらだと言われています。いずみの中央にそなえられたスターロッドは、平和なプププランドの象徴でもあるのです。けれども…。

ゆめのないおひるねは次の日も、また次の日も、そのまた次の日も続きました。ゆめを見ていないのはカービィだけではなく、全てのプププランドの生き物もいっしょでした。ゆめを見ることのできなくなったひとびとは、みんな元気がありません。プププランドから楽しそうな笑い声が聞かれなくなってしまいました。

「これはきっと、ゆめのいずみに何か起こったにちがいない。」

原因をつきとめるために、カービィは勇敢にもひとりでいずみへと向かいました。するとそこにはなんと、あの『デデデ大王』が水浴びをしているではありませんか! 以前、プププランドの食べ物をどろぼうした、あの大王です。そしていつもそこにあるはずのスターロッドは消えてしまっていたのでした。

「またおまえのしわざか、デデデ大王!」
「ぼうず、何を言ってるんだい。ワシはみんなのためにと思ってだな……。」
「うるさい!スターロッドをどこへやった!!」
「あぁ、あれなら7本に分けて、子分たちにあずけておいたゾ。」

いったい、デデデ大王は何を考えているのでしょうか。とにかくカービィは、みんなの楽しいおひるねタイムをとりもどすため、スターロッドをあつめ、ゆめのいずみの輝きをとりもどす旅に出かけるのでした。

取扱説明書 <プププランドの「夢の泉の物語」> より

れとげ部!での評価

神げ!

ここが神げ!

  • マイNo.1ファミコンアクション!
    ――「ファミコンアクションで何が一番好き?」って「星のカービィと断ずるに些かの躊躇も持たぬ!」みたいな。いや、ちょっとくらいは迷うと思うけど。ファミコンアクションは本当に名作が多いしね。でも、ほとんど迷わないレベルで私は本作を推したい。コアなアクションファンからしたら難易度的に不満があるかもだけど、それにしてもこのクオリティの高さは他の追随を許さない出来になっていると感じるんだよね。まんまるで食いしん坊の不思議生物カービィがまじかわいいし。かわいいは最強だし。てか、アイテムもなく最初から空を飛べるし、敵を吸い込んで吐き出して一発でやっつける。しかもコピー能力はもはや言うまでもなし。16ドット四方のコンパクトサイズは画面の見通しがよく、小回りが利いて使い勝手最高。いや、こうして挙げてみるとファミコンアクション最強のキャラじゃんねカービィ。『スペランカー』の主人公とかカービィの爪の垢を煎じて飲んでほしいくらいだよね、まったく。……あ、カービィって爪ないか。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    マイNo.1ファミコンアクション。カービィって全アクションゲーム中最強の主人公じゃね?

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