基本情報
- ジャンル:アクションアドベンチャー
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ビック東海
- 発売日 :1986年11月21日
ゲーム概要
- 1986年にビック東海から発売されたアクション……RPG? いや、アクションアドベンチャーゲームかな。
- レトロゲームらしい高難易度を誇り「いきなりスタート地点に戻される」とかイヤ~な遊び要素があったりもするんだけど、システムさえちゃんと理解できていれば普通に遊べそうに思える。
- ……が、謎解きが難しすぎるから、やっぱ遊べないと思う。
ストーリー
現在より一万二千年ほど前、バルバ地方を中心とした高度文明が存在した…。
当時の人々は、精神の奥底の力を実体として使う能力があり、それに順応した生活を送っていた。
その中で〝ギラム〟(現在でいう王様)の地位にあったアイギーナは、地球に接近しつつある邪悪な存在を予知した。
「この宇宙の果てで、大異変が起こり、恐るべき驚異が我々の側まで来ている。」
この驚異と言うのは〝暗黒彗星〟であった。その軌道は、地球軌道を横切る形で通過すると見られ、その強大な引力により、地球は内部まで引き寄せられて、最後には破壊されてしまうだろう。
アイギーナは、この最大の危機を逃れる為に、人々を集めその方法を説明した。彼らの精神波(オーラパワー)を集中し、強力なエネルギーとして、地球を引力より脱出させると言うものだった。
天空に凶星が現れ、暗黒彗星の接近を予告していた。地上でも、その影響により異変が起こりつつあった。彗星より発せられる妖力により地上の生物は、次々と人々に襲いかかっていった。
アイギーナのもと、人々はバルバ神殿に集まり、それぞれ自分達の持てる力を発揮したのだった。しかし、彗星の引力は強大で、人々は次々と倒れていった。
地上はしだいに闇に覆われ、太陽光はさえぎられた。
アイギーナは最後の決断をした。みずからの命と引きかえに、彼らの持てる力、その全ての力を星の形の石に込めて、オーラの祭壇より天空の闇に向けて投げ上げた。彼らをまばゆいばかりの閃光が包み、大地は揺らいで引き裂れた。地の底より巨大な雷が走り、それは天の闇に向けて立ち昇っていった…。
天を覆う闇の隙間より光がこぼれた。暗黒彗星の驚異に彼らは討ち勝ったのである。
バルバの地には、ほんの一握りの人々だけが残った。アイギーナの遺志により、来たるべき日の為に備える事にしたのだった。地球を動かすほどのパワーを持つ、この〝オーラスター〟は、使いみちを誤れば破滅に導きかねない。それを恐れた彼らは、この〝オーラスター〟を5つに割り、バルバの各地に隠したのだった。また、暗黒彗星が現れて真の勇者がこれを必要とした時の為に、これらの事がらを文章にして、「バルバルーク伝説」とし、それにともなう文書や石碑を各地に配したのだった。「大いなる天より 凶星輝きし時、
影の神 この地に舞い降りる。
この地を治めし 光の神 これを迎え
その証として 2つの杖にこれを印す
されど影の神 光の神をたばかり
この地を隠す。
光の神 大いに怒りて 雷の神を遣わす。
雷の神 聖なる理力より現れ
影の神を戒めん。」バルバルーク伝説
7000年ほど前、バルバの地には新たに文明が栄えていた。
しかし、凶星がまた現れ、古代の悲劇は繰り返されようとしている。全ては伝説のままと、人々は恐れた。
青年考古学者ジェイソンは、伝説の意味を究明すべく、手がかりを求めて、旧遺跡を調査する事にした。そして、古代人の残した物と思われる予言書を発見したのだった。
彼はこの地球に降りかからんとする暗黒彗星の驚異と、古代人達の功績、それにともなう〝オーラスター〟の存在を知った。そのジェイソンの前に2人の老人が現れ、「我々は古代バルバ人の末裔だ。」と語った。そして彼に2つの〝ライフオブスター〟を渡し、「天より闇が来たりし時、星のかけらが集まり、光と影の挾間にそれは現れる。地の底より雷が走り、闇は消え去るであろう。」と語って、彼らはいずこともなく去って行った。………ジェイソンは、真の勇者として認められたのだ。このままでは暗黒彗星に地球は破壊されてしまう。それを救えるのはオーラスターの発動によるオーラパワーだけなのだ。地球の運命は自分自身にかかっている事をジェイソンは悟り、その5つの石を集めて〝オーラスター〟を完成させる為に、今旅立っていった。取扱説明書 <ストーリー> より
れとげ部!での評価
無理げ!:
ここが無理げ!
- チープな世界観!
――説明書のストーリーめっちゃ長いのに。漂ってくるチープな予感がひしひしと。本作はサブタイトルまで含めると『アイギーナの予言 バルバルークの伝説より』ってなる。「バルバルークってなんやねん!」「そもアイギーナってなんやねん!」っていう、ね。 - 中二病的テイスティング!
――ステージ名が「ギゼの洞窟」とか「ガザの森」とか「バルバ神殿」だとか、とにかく濁音つけとけばそれっぽいっしょ、って感じが、ね。流行れば不自然にも感じられないのかもしれないけれども、流行らなかったときの寂寥感、ね。まあ、ゲームに限らずだいたいのモノはそんな感じだけどもだけど、さ。 - ……ドルアーガのパクリ?
――とまでは言い切れないかもしれないけれども、ゼルダとかドルアーガ的な多角的シリーズ展開を目指してたのかなぁ、みたいな。結果的にはゼルダにもドルアーガにもなりきれなかったみたいね。
コメント! (レトゲで一言!)
ちなみに『バルバルークの伝説』はテクモが開発したアーケードゲームとして実在してるらしいよ。