基本情報
- ジャンル:体感型スポーツ(ジョギング)
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :バンダイ
- 発売日 :1987年5月28日
ゲーム概要
『ファミリートレーナー ジョギングレース』は1987年5月28日にバンダイより発売のファミコン・体感型スポーツ(ジョギング)ゲーム――体でするファミコン「ファミリートレーナーシリーズ」の第四弾。専用のマット型コントローラーを使用してプレイするよ。
てか、そもそも「ジョギングとは?」「ランニングと何が違うの?」、当記事を書くにあたって気になったので調べてみた。
- ジョギングとは……主に運動不足解消や健康増進を目的に、人とおしゃべりを楽しめるくらいの「快適なペースで走ること」を指す。
- ランニングとは……身体機能向上やマラソン大会などの競技に向けたトレーニングを目的に、「速いスピードで走ること」を指す。
簡単に言えば「ジョギング=ダイエット目的でゆっくり走る」「ランニング=トレーニング目的で速く走る」みたいな。体脂肪は強度の高い運動よりも、低強度の運動を長時間行った方が効率よく燃えるため、「瘦せたい!」ならジョギングがいいそう。また、ファミコンの普及で「子どもの運動不足」が取り沙汰される時代でもあったから、ファミリートレーナーシリーズの開発コンセプトの一つにそこら辺が含まれていたとしても不思議じゃなかったのかなって、今にして振り返ってみて思うよ。
そんな本作『ジョギングレース』はその名が示すとおり、マットキーの上でひたすら足踏みをして「室内で疑似的にジョギングを楽しむ」実用ソフトの色が濃い――とはいえ、このゲームは「皇居一周ジョギング」と「障害物マラソン」という二つのモードを備えており、後者ではアイテムを取ってパワーアップしたり、障害物をジャンプやコース変えでかわしながら進むゲーム性のある仕様となっている。
まず「皇居一周ジョギング」は、日本で最も有名なジョギングコースである皇居の外周・約5kmを反時計回りに一周する「皇居ランニング」を再現したモードだ(ちなみに「約5kmは現実の皇居一周と同じ距離」。「反時計回りに走るのは実際に皇居ランをするときのマナー」で、これは「正面衝突を避けるため」という初耳!)
はじめに「身長・体重・年齢」を入力し、「タイムトライアル」「距離トライアル」の設定を行う――これらの情報に沿って走った距離や時間、消費カロリーが表示される(昔のゲームなのに親切設計!)
このモードは先述のとおり、ひたすら走る単純操作でありながら、「画面内の景色がちゃんと移り変わっていく」のが楽しいところ! 二重橋前からスタートして、皇居外苑を出て巽櫓前を過ぎ、桔梗濠、大手濠に沿って走る。大手門と平川門の間には和気清麻呂像の姿も! 平川門を過ぎて竹橋を渡り、北の丸公園の南側を通って乾門へ。半蔵門を過ぎると、桜田濠が長々と続いており、遠くに国会議事堂も見えるよ。こうして再び二重橋前に戻ってくると約5kmを走ってきたことになるってわけ。ファミコンというレトロなゲーム機にしては「この背景グラフィックの再現度が高い!」って私は思ってる。実際に皇居ランをして比べてみるとそのことがより感じられるのでオススメしてみたり!(逆に違いの方が気になってしまうかもだけど、それを見つけるのもまた面白い! たぶん!)
「障害物マラソン」は皇居一周ジョギングとは打って変わってアメリカ西海岸(ウェストコースト)の架空のコース42.195kmを走るよ(ただし、実際に42.195kmを走るとは言ってない!)。「障害物マラソン」の名前のとおり、コース上には「横倒しになって中身が流出したオイル缶」や三角コーンなどの障害物が散乱しており、これらの障害物に接触して転倒するとランナーのエネルギーが減少、0になるとリタイアとなってしまう。また、パワーアップアイテムも所々に設置されていて、りんごやハンバーガーは体力回復、スペシャルドリンクは16秒間加速される。アイテムでとくに印象的だったのはやはりスケボー! これに乗ると足踏みをしなくても前に進めるようになるんだけれど、「『高橋名人の冒険島』にて罠アイテムだったスケボー」を彷彿してしまうのは私だけ? それから障害物としてアメフト選手やボクサーが出てくるんだけど、ここまでくると「もはや単なるデスレース!?」と思ってしまうのは私だけじゃないはずだよね!
れとげ部!での評価
皇居げ!:
ここが皇居げ!
皇居を舞台にしたゲームって他にありますか?
厳密には「皇居周辺」と言うべきかもだが……「メガテン?」とか? そのくらいしか私には思いつけない!
コメント! (レトゲで一言!)
ジョギングとランニングって何が違うんだろうね? 皇居ランのマナーは知ってる?