基本情報
- ジャンル:アクションカーレース
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :データイースト
- 発売日 :1986年10月8日
ゲーム概要
『バギー・ポッパー』は1986年10月8日にデータイーストより発売のファミコン・アクションカーレースゲーム――1982年にアーケードにてリリースされた『バーニン’ラバー』のファミコンアレンジ移植である。悪の「ブラック軍団」に連れ去られてしまった彼女を救出すべく、「海岸・都市・田園・山岳」の4シーン全16コースを爆走し、最後に待ち構えているボス車を倒すのが目的といった――オリジナルにはなかったストーリーが設定されている。ゲーム冒頭、敵車に攫われてしまった彼女が「ダレカ タスケテ」と吹き出しで訴える演出が印象的で、「誰かじゃなくて俺(主人公)を頼れよ!」と言いたくなるのは「バギー・ポッパーあるある!」かと思われるけど、「(私の為に彼に危険なことをしてほしくない……でもやっぱり彼に助けてほしい……)ダレカ タスケテ(チラッ)」みたいな――彼女の複雑な心情をとてもよく表現していると考えているのは私だけ?
操作は「上下キーで自車の上下移動・加速&減速」「左右キーで左右移動」「Aボタンがジャンプ」「Bボタンがブレーキ」――そうなんです。本作にはレースゲームであるのに「ジャンプがある!」のが最大の特徴となっていて、上から敵車を踏みつけて倒したり、障害物などを回避するのに使用する。今じゃまま見られるこの仕様が当時はとても斬新に感じられ、確か1983年にセガからリリースされたSG-1000の『モナコGP』でも本作同様にジャンプができたんだけど、「敵車を踏みつけて倒す」アクションはこのゲームが初だったと記憶している。さらに、オリジナルである『バーニン’ラバー』と違う点として「燃料制」を採用している点も挙げられる。本作では走っているとドンドン燃料が減っていくため、道路に落ちている燃料缶を拾って回復させる必要がある。燃料が0になってしまうとジャンプができなくなり、障害物を回避することができず、結果的にミスとなる可能性が高くなる。燃料が10を下回ると隠れアイテム「プラグ」が現われ、取るとアンダーリペアモードとなって、ここでAボタンを連打して燃料を回復できる。しかし、プラグは道路のどこに現れるか分からないため、プラグでの燃料回復はギャンブルに近いプレイ感となっている。
その他、「1UPアイテム」「敵車を1台も倒さず面クリアするとスペシャルボーナス獲得」「道路の特定の場所に着地すると点数が入る」など、当時の裏技ブームを象徴するようなギミックも隠されていた。そのため慣れればサクサク進めるが、ハイスコアを狙うと途端に手強くなる。さらに当たり前ではあるのだが、後半にいくほどステージ構成が難しくなっていき、正直「誰でもクリアできる」仕様にはなっていないとアクション苦手な私は感じたな。あとはBGMが何気にいい! どの曲も口ずさみたくなるような曲ばかりでサントラが出ていてもおかしくないくらいだと個人的には思うのだけど……まぁ恐らくサントラは出ていないだろうね。本作はどちらかといえばマイナーな部類に入るファミコンタイトルだが、コースを疾走する感覚や敵車をクラッシュさせたり踏み潰したりする爽快感はハマる人にはハマるに違いない! ――隠れた名作の一つだと私は思っているよ。
ストーリー
彼女とドライブ中、悪漢に襲われた君は、彼女を連れ去られてしまう。君は、彼女を救い出すため愛車「バギー・ポッパー」のアクセルを踏み込み、悪の軍団「ブラック軍団」を追走する。
君のテクニックで無事彼女を助け出すことができるか。
箱裏 より
れとげ部!での評価
隠神げ!:
ここが隠神げ!
コンティニューが隠されている!?
じつは本作のコンティニューは裏技の扱いで「ゲームオーバー表示中に『Iコンのセレクトボタン』&『IIコンのA+B』を押しながら『Iコンのスタートボタン』を2回押す」。説明書に記載がないけど、本作の難易度を鑑みるに普通にコンティニュー機能付けてくれてもよかったんだよ? とか、思ったのは私だけ? ――ちなみに、見事彼女を助け出しエンディングを迎えた後、黒画面に「But they have taken her again from your arms…(しかし、ヤツらはまたしても彼女をさらっていった…)」と表示され、2周目が始まる。しかもそこからはループゲーとなり、何周クリアしても彼女は悪の軍団に永遠に攫われ続けるって――なんか怖っ!
コメント! (レトゲで一言!)
Aジャンプで敵車を踏み潰すアクションが爽快。「ダレカ タスケテ」に秘められた彼女の想い。