エアー・フォートレス

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:シューティング
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :HAL研究所
  • 発売日 :1987年8月17日

ゲーム概要

HAL研究所といえば「カービィシリーズ」でおなじみな! ……って、もはや言うまでもないよな! でもファミコン時代、ハル研さんはカービィまでに多様なジャンルの作品を制作してる。それらの中にはオリジナルのシューティングゲームもいくつかあって、しかし一般的にはほとんど知られていない印象を受ける。本作『エアー・フォートレス』もそのうちの一本といえそう。

このゲームは1987年にファミコン用ソフトとして発売されたんだけど、当時ファミコンでは『スターフォース』『スターソルジャー』などの花形シューティングが不動の人気を誇っていたな。そんな中で本作はハル研の名がメジャーになる前の自社ブランド製品――そのため、当時の注目度はそれほど高くなかったのは致し方のないところだよね。

ゲームは横スクロール面からスタートし、ショットのみで敵を撃破していく――極めてシンプルなもの。主人公のハル・ベイルマンは装甲戦闘服を着て、エアバイクのような飛光雷撃艇にライドオンしているため障害物への接触は即死となり、アイテムを取得する際には要注意。アイテムはエネルギーやビーム弾であり、自機のパワーアップなどは存在しないが、敵の攻撃はそんなに厳しくない感じ。――というか、最初のステージに至っては敵の出現数自体が少なく、地形や敵への衝突にさえ気を付けていれば快適なクルージングさえお楽しみ頂けるほどのヌルゲー。ただし、このときステージ中に出現するEとBマークのアイテムを取得し、エネルギーとビーム弾を充分に集めておく必要があるから気を抜いてばかりもいられない。

その理由――本作は「1ステージ2部制」のデザインとなっていて、後半はなんとアクション面に突入、ここでの移動とショットはエネルギーを消費するため、前半でアイテムを集めておかないと後半の攻略が不利になってしまうから。このアクション面での操作感が独特で、浮力が働きフワフワ浮きながら移動するのがなかなか楽しい。基本は十字キーで調整しながら進んでいくが、ショットを撃つと自キャラはその反動で進行方向とは逆側に飛ばされる。これは『アストロロボSASA』に近い感覚といえば、ファミっ子なら分かりやすいかな。ただし、本作においてこの慣性はゲームの主軸とまではなっていないので全然難しい感じではない。その辺、ファミコンのメインユーザーたる子供への配慮が伺える。パスワードコンティニューもあって、全体的な難易度も低く、アクション&シューティングが苦手な私としてはちょうどいいゲームバランスだと思ってる(上級者には簡単すぎるかも)

ストーリー

クロウマット星系でも中央に位置する惑星『ファルメル』では、新しいタイプの飛行船の実用化により、繁栄の時代を向えていた。人類はあらゆる星域へと進出していったのである。しかし、辺境開拓船団がユベルト星系で謎の大要塞群を発見したことにより、状況は一変した。それはあらゆる文明を自分のものとして融合させたうえで、独自の文明形態とし、その攻撃力によってあらゆる文明を破壊しつくすという生きた要塞だったのである。それどころかエアーフォートレスと名付けられたこの大要塞群は次の侵蝕目標を惑星ファルメルに定めたのか、虹色に光りはじめ動きだしたのである。統治局は新開発の装甲戦闘服と飛光雷撃艇を製作、各種特別訓練により、ひとりの男を選出した。彼の名はハル・ベイルマン。

取扱説明書 <AIR FORTRESS STORY> より

れとげ部!での評価

隠神げ!

ここが隠神げ!

ハル研初期のマイナー作品!

STGとACTの2つのパートを持ち、難易度は緩め。「グラディウス+メトロイド÷2=エアー・フォートレス」みたいな? 会社の名が売れる前のハル研さんのタイトルは移植やリメイクもあまりなく、そのため再評価もされにくいのか、マイナーな作品が多いイメージ。ただ、実際にプレイしてみるとその完成度はやっぱり高くて、のちの成功も納得させられてしまうんだな。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    ハル研初期のマイナー作品。STGとACTの2つのパートを持ち、難易度は緩め。うん悪くない(むしろ良い)

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