悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :コナミ
  • 発売日 :1990年10月14日

ゲーム概要

『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』は1990年10月14日にコナミより発売のファミコン・アクションゲーム――悪魔城ドラキュラシリーズ「異色のスピンオフ作品」と呼ばれる本作は、シリアスな本編とは対照的に「かわいくコミカル」な作風となっている。ストーリーは、本編の宿敵ドラキュラの息子・ドラキュラくんが主人公――彼が一万年の眠りから目覚めると魔界は魔王ガラモスによってすっかり制服されてしまっていた! それを知ったドラキュラくんは「魔、魔王はこの俺だ!」と、ガラモスを懲らしめるべく一人、悪魔城を旅立つのであった。

名作シリーズの外伝的作品といえば「意外と『密かな名作』が多い!」と当たり前と言えば当たり前の感慨を個人的には抱くのだが――このゲームはまさにどんぴしゃ。ぶっちゃけ面白い! アクションとしての完成度が高く、操作性も良好。ドラキュラくんは「妖気弾」で敵を攻撃する、オーソドックスな横スクロールジャンプアクションながらも、「ため撃ち」のシステムを採用しており、攻撃ボタン(Bボタン)を長押しすることでより強力な攻撃――「ロックマン」でいうところの「チャージショット」を撃てるのだが、じつはロックマンでチャージショットを採用したのは『4』(1991年12月6日発売)からとなり、本作の方がいち早くこれを取り入れていたという地味に先駆け。さらにロックマン同様、ドラキュラくんはステージクリアのたびに「ホーミングだん」「さくれつだん」といった全5種の「チャージ武装」を習得していき、これらをセレクトボタンで切り替えて使用できる。中には5秒間空を飛べる「コーモリ」(コウモリ化)や同じく5秒間逆さまに天井に張り付く「さかさ」などのチャージ武装もあって、これらを駆使しなければ進めない箇所も存在するなどステージのギミックも凝らされている。

悪魔城ドラキュラシリーズといえば「高難易度ゲー」として知られているが、気になる本作の難易度は他作に比べれば「低め」。ただし、終盤の難易度は凶悪で「ステージ7の軌道エレベーター」は強制スクロールが速くて、一度でも足場を踏み外したり、敵の攻撃を受けてノックバックを喰らうと即真っ逆さま――このゲーム一番の難所と言われている。さらに、最終ステージであるステージ9は「中ボス2体+ラスボス」と、いずれも強敵との戦いが待ち構えている。本作はパスワード制を導入しているが、それはステージ7までのものしか存在せず、ゲームオーバーになるとまた悪夢のような終盤ステージをクリアしていかなければならず、これは鬼仕様といってもよい仕打ち! 全体的に見るとドラキュラくんの「ジャンプ力不足」が指摘され、ギリギリからジャンプしないと次の足場に届かず落下しやすい。また、大きなキャラクターは当たり判定も大きく、さらにノックバックもきついとあって、やっぱり穴に落ちやすい。しかし、これらは理不尽な調整ミスというわけではなく、しっかりと考えられたバランス調整だと感じられる。ステージクリア後のミニゲームもバラエティーに富んでいて楽しめる。

ストーリー

れとげ部!での評価

神げ!

ここが神げ!

名作の外伝は名作!

これは自分でも言ってて気付いたんだが――「名作シリーズの外伝的作品は玉石混淆……」と書こうとして、しかしそれらには俗にいう「クソゲー」がパッと思い浮かばなかった。いや、「名作の外伝なんだから当たり前やろ」と言われてしまえばそうなんだが、「当たり前のことを当たり前にやることの凄さ」を再実感した、みたいな? ――なんだかうまく表現できない。もし、「これはクソゲー!」という名作シリーズの外伝的な作品があれば教えてほしい!(逆に「この外伝も名作!」も大歓迎!)

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    名作シリーズの外伝的作品は名作である。当たり前のようで当たり前を実現している凄さがここにある。

    【パスワードメモ】

    ステージ1:つきよ
    ステージ2:やみよ
    ステージ3:くもり
    ステージ4:こさめ
    ステージ5:まなつ
    ステージ6:あした
    ステージ7:よあけ

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