基本情報
- ジャンル:シミュレーション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :光栄
- 発売日 :1990年6月25日
ゲーム概要
『水滸伝 天命の誓い』は1990年にファミコンで光栄さんより発売されたシミュレーションゲームである(オリジナルはPCで1989年)。中国四大奇書(『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』『金瓶梅』)の一つ『水滸伝』をテーマにした本作は「歴史SLGでありながらその枠に囚われない自由なゲーム性」を再現した傑作として一般的にも高く評価されているよ!
物語の主人公は「無頼漢」(好漢)と呼ばれる人たちで、人に騙されたり、不注意から罪を犯してしまった罪人など。主たる人物は108人で、その義侠心から人々の支持を得て、やがて国を揺るがすほどの勢力(梁山泊)となり、悪徳官吏を打倒し、国を救うことを目指すことに。ゲームでもその過程を表すようにほとんどの主人公は放浪状態からスタートする。対する「権力を振りかざし国を私物化する奸臣・高俅」は初めから中央をおさえ、圧倒的な戦力を有している。この「強大な悪に立ち向かう弱小主人公」という構図が本作最大の魅力であり、物語の本質を上手くゲームに活かしているポイントである!
本作の目標は「奸臣・高俅の打倒」で、『信長の野望』や『三國志』のように「全国統一」が目的ではない。そのために、プレイヤーの分身である好漢は人々からの支持を得て、仲間の好漢を集めながら人気を高めていかなくちゃいけない。この人気が一定に達すると「皇帝からの密勅」が下り、官軍となって高俅打倒に挑めるようになる。併せて本作には「タイムリミット」が設定されていて、これを過ぎると「金国の侵攻」が発生し、問答無用でゲームオーバーとなってしまう。このあたりは物語をシステムに上手く落とし込んでおり、原作を知っている人ほど「うまい!」と唸らされる部分なのではなかろーか?(もちろん逆もまた然りだろーが?)
そんなこんなで本作は、ゲームバランスにおいては「光栄さんの歴史SLGの中でも屈指の出来」「光栄歴史シミュレーションの中でも最高傑作」といわれることも。しかして『水滸伝』という物語自体が『三国志』『西遊記』に比して日本では知名度が低く、そこに大きなハンディキャップを抱えていたな。されどSLG慣れしている玄人プレイヤーからの支持は厚かったと記憶しているよ。当然ながら続編(『水滸伝 天導一〇八星』)も出ているんだけど、それ以降シリーズは続かなかったな(これがコンシューマ移植にあたって劣化し評判にならなかったのが痛かったのだろうか……)。日本で『水滸伝』といえばコナミさんの『幻想水滸伝』のイメージの方が世間的には大きいかもしれないね。私は当然(?)『北方水滸』! ――なんだけど、あなたはどう?
れとげ部!での評価
隠神げ?:
ここが隠神げ?
『北方水滸』が読みたくなる!
『楊令伝』と『岳飛伝』も?
コメント! (レトゲで一言!)
『北方水滸』が読みたくなる(私だけ?)