2017年03月19日放送『さまぁ〜ずの神ギ問』のまとめ。
今回は神ギ問2、グ問1。
神ギ問:クリーニング屋さんが一番「落とすの大変だな~」と思う汚れって何?
まずはグーグル、「全国 クリーニング店」で検索すると、『全国クリーニング生活衛生同業組合連合会』を発見。掲載されているクリーニング店およそ20000店に、片っ端から電話して聞いてみた。
100店を超えたあたりで、墨汁・カレー・ワインという回答に偏ってきた。しかし、クリーニング屋さんでも落とせない汚れがあり、返品やシミ抜き専門店に依頼していることが発覚。
だったら、シミ抜き専門店に聞くほうがいい。再びグーグル、「染み抜き専門店 一流」で検索すると、シミ抜きの神様なる人物を発見。
さっそく茨城県の「クリーンショップ ヨコクラ」へ。シミ抜きの神様、横倉靖幸さんに話を聞いてみる。
Q カレーとか墨汁のシミって落とせますか?
――もちろんできますよ(即答)。
Q 他のクリーニング屋さんでは落とせないって言われたんですが?
――一般的に洗っても落ちないシミをきれいにできるクリーニング屋さんは、1000軒に1軒くらい。
Q クリーニング屋さんでも「落とせない」ってあるんですね?
――まだまだありますね。
やはりクリーニング屋さんにも落とせないシミがある。しかし神様は「私は取れます」と自信満々。その技を見せてもらうことに。
専門の機械を使ってシミ抜きをしている。作業は「バキューム」と呼ばれる直径10センチほどの穴の上で行われ、シミを細かい網目を通して下から吸引する。
シミ抜きを大まかに言うと、
・薬品で溶かす(カレー、ワイン、しょうゆ)
・薬品で掻き出す(墨汁、泥、インク)
この2種類のやり方に分けられる。
食品のシミは付着してから時間が経ったり、強い熱が入ると4つの層になってしまう。層は上から「油脂・タンパク質・タンニン・黄ばみ」と分かれる。この4つの層を薬品を用いて上から一つずつ順番に溶かしていく。
シミ抜きの極意は、50種類の薬品の中から使用する種類と量を見極めること(薬品はプロ専用のもので資格がないと取り扱えない)。薬品を間違えて使うと穴が開いたり変色したり、衣類に大きなダメージを与えてしまう。
カレーで実演。
1番外側にある油脂はアルコール噴射で溶かす。残った油は専用の薬品(プロ仕様)で溶かす。油が取れたら水を噴射して、油脂と薬品を同時にすすぐ。
つづいてタンパク質の層。アルカリ性の薬品で溶かし水で洗い流す。タンパク質が分解されると明らかに白くなってきた。
そしてタンニンの層へ。同様の手順で酸性の薬品で溶かしタンニンを分解。シミは落ちたようにも見えるが、黄ばみの原因がうっすらと残っている。一旦落ちたと思ってもほうっておくとまた濃くなってしまう洗い残し。
最後に黄ばみの層。特殊な漂白剤を専用の筆で塗り、薬品の効果を強化するスチーマーを使って溶かす。
開始からわずか5分で元の白さに。ワインは2分足らず、しょう油ラー油も2分で真っ白になった。墨汁は専用の薬品を塗りながら手で擦り掻き出す、この作業を黙々と繰り返すこと10分、真っ白になった。
Q 神様が一番「落とすのが大変だな」と思う汚れは?
たとえば、こってりスープのラーメン。油の量がすごいので、それを放置されてしまうと手強くなる。
実演してもらいきれいに落ちたものの、作業時間は1時間を超えた。
こうして神ギ問の答えが導き出された。
Answer:様々なエキスが含まれた豚骨ラーメンのような濃厚スープ
シミ抜きの神様直伝
「家庭でも簡単にシミを落とせる方法」―カレー編―
①横倉式 魔法水を作る
重曹小さじ1杯、漂白剤小さじ3杯、食器用中性洗剤3滴を軽く混ぜる。ポイントは、分量を間違えると効果半減なので要注意。
②歯ブラシに魔法水をつけシミを叩きながら押し付けるように塗る
③水ですすぐ(※洗濯機で洗うとさらにGOOD)
神ギ問:カラオケのハモリとかコーラスを歌ってる人ってどんな人なの?
まずはグーグル、「カラオケ コーラス どんな人」や「カラオケ ハモリ 歌ってる人」などいろいろ検索したが、疑問解決につながる情報は出てこない。
そこで、楽曲配信数国内No.1のJOYSOUNDを運営する株式会社エクシングの宣伝広報部、上村真理奈さんに話を聞いてみる。
Q カラオケのハモリとかコーラスを歌ってる人ってどんな人?
――主に音楽の活動をしている方。歌手活動や音楽関係の仕事についている方が多い。
公には募集せず、関係者からの紹介が多いとのこと。
Q その中でも「ハモリ」が凄い方はいる?
――名古屋に、女性で一人いる。
そこで、凄腕の「ハモリさん」に会いに名古屋へ。
ちなみに、株式会社エクシングの本社も名古屋にあり、JOYSOUNDのコーラス録音は本社スタジオで行われている。その本社スタジオで、ハモリ歴15年、300曲以上を担当した清本りつ子さんに話を聞いた。
Q 本業は何をしている?
――歌手なので、ライブをしたり、専門学校の先生。
Q これまでどんな曲をハモってきた?
――AKB48の曲、SKE48の曲、『GO-GOたまごっち!』、『マル・マル・モリ・モリ!』など。
Q そもそも「ハモり」って何ですか?
――もともとは「ハーモニー」のこと。よく耳にするのは「ド」という音に対して「ミ」の音、「ドが1度」で「ミは3度」、隣の音だと濁ってしまうのでハーモニーとして美しくない、3度上もしくは3度下の音をハモる、というのがよく使われるハモりの音。
レコーディングを見せていただくことに。今回は、清本さんが実際にハモリを担当した曲を特別にもう一度レコーディングしてもらった(『サイレントマジョリティー/欅坂46』)。メロディとリズムが非常に複雑で難しい曲とのこと。
まず録るのは「ガイドボーカル」(いわゆるメインのボーカルパート)、カラオケボックスではその機能を「ON」にしないと聞こえない部分。
Q なんで最初にガイドボーカルから録る?
――ガイドボーカルを録らないと、掛け合いやハモリが取りにくいから。メロディに対していろいろ足していく。
そしていよいよハモリ部分、自分のガイドボーカルを聴きながら録音する。さらに同じパートをもう一度歌い、声を重ねることでハモリに厚みを持たせる。
最後に録った音を重ねて聴き、チェックする。一発OK。
付き合いの長いスタッフに清本さんのスゴさを聞く。「いろいろなアーティストの曲に対応できるのがすばらしい」。「どれだけ難しい歌でも自分のモノにしてちゃんと収録に臨んでくれる、トップシンガー」。
さらに流行の曲の中でもハモリの数が多い『好きだ。/Little Glee Monster』を歌ってもらったが、たった1人で6人全員の歌声を入れていく――ハモリさんの実力は想像以上だった。
こうして神ギ問の答えが導き出された。
Answer:歌手活動や音楽の仕事をしている人が多く、その実力は想像以上。
グ問:船の窓はなんで丸いの?
検索ワード:船 窓 丸い
強度の問題があって、上甲板より下の窓は丸いんだそうです。丸いかたちは外側から加わる力(応力)に強いそうです。
本日はこれにておしまい。毎週楽しみです。
みなさんもぜひご覧になってください。
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