スクリーンに息づく愛しき人びと:社会のみかたを映画に教えられて

文学・評論

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :熊沢誠
  • 出版社   :耕文社
  • 定価      :1800円+税
  • 発売日   :2022年4月16日
  • 単行本   :220ページ
  • ISBN-10:4863770715
  • ISBN-13:978-4863770713

『よむかも』な本のポイント

  • いやぁ、映画って本当にいいもんですね。

『よむかも』な本のレビュー

  • 『スクリーンに息づく愛しき人びと』よむかも。
  • 日本映画史に残る快進撃? 賞狙いが見え見えじゃんね?
  • 新聞も賞も当てにはならない。
  • なぜなら、映画とは人生を読み解くものだから。
  • そんなあなたにオススメかもしれないのが、この本。
  • 労働研究の第一人者(映画好き)による映画評論集みたいな。
  • 例えば『パレードへようこそ』
  • サッチャー政権に抗い、四カ月ストした炭鉱労組。
  • 「差別されているのは同じ」とゲイの青年たちが支援に。
  • しかし、労組のマッチョたちからは相手にしてもらえず。
  • そのラストがいいって話。
  • ゲイの青年たちが企画した「虹のパレード」
  • 参加者が少なく意気が上がらないところへマッチョたちがバスを連ねて登場。
  • それは、人々が「境界」を超えて結びついた瞬間だ。
  • 仏ル・モンド紙は「信じがたいほど美しい」エンディングと書いた。
  • 例えば『この国の空』
  • 性の熟れをみずみずしく演じる二階堂ふみに胸高鳴らせ。
  • 例えば『怒り』や『夜空はいつでも最高密度の青色だ』
  • 若者たちの懸命な焦燥に心寄せずにはいられない。
  • かと思えば、山田洋次監督を一刀両断!
  • 著者の生き方、研究者としての姿勢を示す選定、批評。
  • 映画好きなら一読の価値ある一冊みたいな。
スクリーンに息づく愛しき人びと: 社会のみかたを映画に教えられて
【労働研究の泰斗による珠玉の映画評論集】 2010年代以降の80本以上の劇場公開作品を、戦争と分断、日本の権力者の戦争責任、原発、「赤狩り」と戦後アメリカ映画の軌跡、「山田洋次が見失ったもの」、『万引き家族』の衝撃、老親介護、子どもの受難、...

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