- 『主権者のいない国』よむかも。
- 著者:白井聡 出版社:講談社
- 定価:1700円+税 発売日:2021年3月29日 単行本:322ページ
- ISBN-10:4065216869 ISBN-13:978-4065216866
- この本は、日本の統治機構の根源的な「ねじれ」の由来と在り方を分析する。
- 著者の人は、気鋭の論客の人。売りは、切れ味のよいロジックとレトリック。
- 近現代日本の統治機構の歪みを腑分けしていく。
- 対米従属は敗戦国日本にとってそれ以外に選択肢のなかった生き方だった。
- それでも戦後しばらくは「対米従属を通じて対米自立を!」
- って国家目標がはっきり意識されてた。しかしそれがある時点で放棄された。
- そして対米従属それ自体が自己目的化された奇形的統治機構が出来上がった。
- 対米従属とは――
- 日本の国益よりも米国の国益を優先的に配慮する人々が指導層を占める政体。
- 多くの国民が「米国に愛されること」を最優先の国民的課題と信じ込んでる。
- こうした属国的マインドがどうして形成されたのか。
- 火を吐くような言葉で語る。テーマは重い、しかし文体は爽快である。
- (う~ん、ネットのレビューでは論調が激しいだけに賛否両論あるみたいね)
主権者のいない国
「なぜ私たちは、私たちの政府はどうせロクでもないと思っているのか。その一方で、なぜ私たちは、決して主権者であろうとしないのか。この二つの現象は、相互補完的なものであるように思われる。私たちが決して主権者でないならば、政府がロクでもないもので...
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