『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :善教将大
- 出版社 :有斐閣
- 定価 :1900円+税
- 発売日 :2021年11月11日
- 単行本 :224ページ
- ISBN-10:4641149399
- ISBN-13:978-4641149397
『よむかも』な本のポイント
- 維新はいいけど、都構想はいや。わかるよーな、わからんよーな。
- その答えがここにある(?)一冊。
『よむかも』な本のレビュー
- 『大阪の選択:なぜ都構想は再び否決されたのか』よむかも。
- なぜ大阪では維新が強いのか?
- この本は、数々の意識調査を通してその謎を探ったレポート。
- 分析の中心は2020年11月の大阪都構想をめぐる住民投票。
- 2015年に続き、反対多数で再び否決された。その敗因は?
- 「維新支持者がゆるい」から。
- 2008年に知事になった橋下徹さんにもとくにカリスマ性はなかった。
- 実際、橋下さん引退後も維新の支持率は変わらずに高い。
- その背景には大阪の特殊な事情がからんでる。
- 大阪の人々は府と市の一体的な運営を強く望んでた。
- 府と市の利害が対立、協力できない場面を多々見せられてきたから。
- そこに府市一体の運営ができる地域政党・維新の出現――。
- 評価されないわけがない。
- なので通常、個人をアピールする地方選でも維新候補は党を強調して勝つ。
- その代表例は、知事と市長が入れ替わって立候補した2019年の「クロス選」
- 松井一郎さんと吉村洋文さんは「自共共闘」の候補に圧勝した。
- じゃあ「なぜ都構想は再び否決されたのか」って副題にもある問いに戻る。
- 「大阪市が廃止される」「住民サービスが低下する」
- そんなデメリットを強調した反対派の運動が実った?
- いいえ、理由はもっと単純です。
- 「大阪市を廃止するだけのメリットを大阪市民は見いだせなかったから」
- 松井さんは最終盤でメリットの説明に窮した。これは失態。
- いわば「敵失で反対派が勝った!」ってこと。
- では、この本のデータから浮かび上がる事柄をまとめると。
- 「大阪市民は熱狂ではなく冷静な判断で維新を選ぶ。でも都構想には反対」
- なんか、わかるような、わからんような。
- (既存のものをなくすには勇気がいるって話なんか?)
- 維新支持の背景には「大阪市民の中の根深い自民党への不信」もって話も。
- (まあ、自民党への不信は大阪だけの話ではないかもしれない)
- (とはいえ、じゃ不信のない政党があるのかと聞かれたら……)
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