王女に捧ぐ身辺調査

文学・評論

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :アリスン・モントクレア
  • 翻訳      :山田久美子
  • 出版社   :東京創元社
  • 定価      :1200円+税
  • 発売日   :2021年11月11日
  • 文庫      :464ページ
  • ISBN-10:4488134106
  • ISBN-13:978-4488134105

『よむかも』な本のポイント

  • ザ・クラウン好きにもおすすめだとか。

『よむかも』な本のレビュー

  • 『王女に捧ぐ身辺調査』よむかも。
  • 舞台は終戦の翌年、1946年のロンドン。
  • 結婚相談所を共同経営する二人のヒロインが活躍するミステリー。
  • ヒロインの一人アイリスは戦争中に特殊作戦に従事した元スパイ。
  • もう一人のグウェンは貴族階級の男性と結婚した上流女性だ。
  • 今回、二人の下にもたらされた依頼。
  • エリザベス王女の結婚相手と目されているフィリップ王子――
  • その出自に重大な疑惑があるとの脅迫状が届き、その真偽を調べてほしい。
  • 二人はさっそく調査を開始する。
  • エリザベス王女とフィリップ王子の結婚は現代では既成事実。
  • いかに脅迫内容が虚偽であるかを証明するかが、ミステリーの肝となる。
  • アイリスは元スパイとしてのスキルで。
  • グウェンは上流社会の人脈で。
  • それぞれの武器を遺憾なく使い、徐々に真相に近づいていく。
  • アイリスはただ一人、戦争を生き残ってしまった負い目に苦しんでる。
  • グウェンは愛する夫が戦死したショックで心を病んだ。
  • そんな二人が結婚相談所の仕事を通して協力しながら、徐々に回復していく。
  • お互いの違いを認め、相手の個性を尊重し、信頼関係を深めていく。
  • ミステリーとしても楽しく読めるが、女性の再生の物語としても読める。
  • 英国は戦勝国。しかしロンドン市街は爆撃で多大な損害を被った。
  • 乏しい配給の描写に戦禍のリアルが溢れている。
  • 戦勝国でも敗戦国でも、戦場となった国はどこも悲惨なのだ。
  • エリザベス王女といえば、その反省を描いたドラマ『ザ・クラウン』
  • ザ・クラウン好きにもおすすめ。
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