灰の劇場

文学・評論
  • 『灰の劇場』よむかも。
  • 著者:恩田陸 出版社:河出書房新社
  • 定価:1700円+税 発売日:2021年2月17日 単行本:352ページ
  • ISBN-10:4309029426 ISBN-13:978-4309029429
  • この小説の語り手は、著者の人を彷彿とさせる小説家なんだって。
  • 彼女が書こうとしているのは、ある事実に基づいた物語。
  • 1994年、40代の2人の女性が一緒に橋から飛び降りた。
  • 作家はそれを伝える三面記事を読んで以来、ずっと忘れられずにいた――。
  • 小説家が主に創作について思いを巡らす「0」パート。
  • 彼女が書いたと思われる、飛び降りた2人の視点から描かれる「1」パート。
  • その小説の舞台化が進む過程を追う「(1)」パート。
  • 三つのパートが絡まり合って、物語は進んでいく。
  • 事実をフィクションに落とし込む際の逡巡や自戒を綴った内容。
  • 自分の手を離れて舞台化される際の心情が綴られる。
  • フィクションにする側/される側
  • 両方の心境が見えてくる。
  • 多くの人に「本当にあった話」が好まれる傾向。
  • 日本では「パブリック」の意味が欧米とは逆ではないか。
  • 本筋とははずれたところで示される考察が興味深いって。
  • そして、それらはやがて「フィクションを消費するとはどういうことか」
  • そんな問いにつながっていく。
  • 物語を消費する側の人間として、万人が発見と自覚を与えてもらえる。
  • そんな一冊なんだって。
  • (物語を消費するとは……その辺りに大変興味を持ちました)
  • (ただネットのレビュー・感想はあまり振るってない感じなんだよね)
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