雷神

文学・評論
  • 『雷神』よむかも。
  • 著者:道尾秀介 出版社:新潮社
  • 定価:1700円+税 発売日:2021年5月26日 単行本:384ページ
  • ISBN-10:4103003375 ISBN-13:978-4103003373
  • 埼玉で小料理屋を営む藤原幸人。そこにかかってきた一本の脅迫電話。
  • それが惨劇の始まり。
  • 過去、藤原家に不幸が降りかかったのは昭和の終わりのことだった。
  • 「母の不審死」と「毒殺事件」
  • 幸人は姉の亜沙実らとともに、30年の時を経て、その真相を追うことになる。
  • すべては、19歳の一人娘・夕実を守るために……。
  • 因習残る故郷への潜入調査。
  • なぜ、母は死んだのか。父は本当に「罪」を犯したのか。
  • 村の伝統祭〈神鳴講〉があったあの日、事件の発端となった一筋の雷撃。
  • 後に世間を震撼させる一通の手紙。父が生涯隠し続けた一枚の写真。
  • そして現代で繰り広げられる新たな悲劇――。って感じのあらすじ。
  • ミステリー小説。『風神』『龍神』に続く「三体神シリーズ」最終作。
  • (シリーズって聞くとどうしても通しで読みたくなるのは私だけ?)
  • 居酒屋を営む家族にかかってくる一本の電話。
  • そこから、登場人物たちは否応なく過去と向き合うことになる。
  • そして、さらなる謎にからめとられてゆく。
  • この物語を動かす要素の一つは「記憶」
  • 時間と空間が交錯していく中。
  • それまで気づかなかった心の深いところにあるもの。
  • それは少しずつ顔を出して、次第に形を変えてゆく。
  • 世の中、完璧な善人も悪人もいない。
  • 誰でも表と裏があって、それらは同じ大きさをしてる。
  • 3Dの人間が描かれる。
  • 物語の途中に出てくる1枚の画像。
  • そこから能動的に真相を探り当てることも。
  • そこから受動的に語りに乗って読むことも。
  • 「家族」もまた重要な要素の一つ。
  • 主人公・幸人の家族は、親子二代にわたる秘密を抱えて生きている。
  • スケルトン・イン・ザ・クローゼット。
  • どの家にも人には言えない秘密がある。
  • 表から見えることは、ほんの一部。
  • 家族の中にも分かり合えない、知り得ない秘密がある。
  • それを守り続ける、ということにも焦点が当てられる。
  • そして怒涛のクライマックス。
  • こんなミステリーが、読みたかった。だって。
  • (ネットのレビュー・感想では評価が割れてる印象だよ)
  • (ミステリーで最重要な衝撃的結末は見事、けど詰め込みすぎみたいな)
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