ヒカリ文集

文学・評論

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :松浦理英子
  • 出版社   :講談社
  • 定価      :1700円+税
  • 発売日   :2022年2月23日
  • 単行本   :258ページ
  • ISBN-10:4065267463
  • ISBN-13:978-4065267462

『よむかも』な本のポイント

  • なんか気になる感じがする本なんだよね。

『よむかも』な本のレビュー

  • 『ヒカリ文集』よむかも。
  • 元学生劇団の主宰者が亡くなって、遺稿のの戯曲が見つかった。
  • 劇団仲間たちが久々に集まり、ヒカリについて語るといった内容だった。
  • ヒカリは当時みんなを魅了した劇団員だ。
  • その続きを書こうという話が発展。
  • 当時の仲間が一人ずつ、ヒカリについて書いた文章を寄稿する。
  • その文章と戯曲を載せた私的な文集――それがこの小説なんだって。
  • (う~ん、なんだか凝ったギミックが隠されていそうな予感……)
  • 劇団内で男女問わず恋人を作っていたヒカリ。
  • 小悪魔的?
  • というよりは、相手が望むことを鋭く察知して行動してた感じ。
  • ある女性はヒカリをロボット、別の男性は看護師か介護士のようだと評す。
  • しかし一人ずつの文章を読んでいくうちに彼女もまた人間だとわかってくる。
  • 母親との間に問題を抱えていたり、劇団内で別れた元恋人に気を遣ってたり。
  • これまで描かれてきたいわゆる「魔性の女」とはかなり違う――らしい。
  • 文集に、ヒカリに対する未練や恨みはない。
  • そこには温かい親愛の情みたいなものがある。
  • それこそが、ヒカリがみんなに対して抱いていたもの。
  • 彼女は今どこで何をしているのか?
  • 彼らの推測に非常に納得がいくんだそうな。
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