感染症文学論序説:文豪たちはいかに書いたか

文学・評論

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :石井正己
  • 出版社   :河出書房新社
  • 定価      :1720円+税
  • 発売日   :2021年5月20日
  • 単行本   :196ページ
  • ISBN-10:4309029582
  • ISBN-13:978-4309029580

『よむかも』な本のレビュー

  • 『感染症文学論序説:文豪たちはいかに書いたか』よむかも。
  • この本は、文学史。明治・大正から敗戦後まで。
  • 近代文学の巨匠らは感染症をどう描いたか。
  • 昔の文学作品には結構感染症が出てくるよね、って話。
  • 尾崎紅葉さんの自伝的小説『青葡萄』にはコレラ。
  • 夏目漱石さんの『吾輩は猫である』ではペストや疱瘡。
  • 森鴎外さんは息子を百日咳で失い『金毘羅』を書く。
  • 志賀直哉さんは『流行感冒』にてスペイン風邪。
  • などなど。――でも、やっぱり結核。近代日本文学との関連性は高い。
  • 樋口一葉さん、石川啄木さん、宮沢賢治さん――結核で若い命を散らした。
  • (梶井基次郎さんとかも結核だったよね、たしか)
  • 21歳で発病。34歳で亡くなるまで長い闘病生活を強いられた正岡子規さん。
  • とりわけ自らの病に意識的で、消毒や感染予防の方法を新聞で公開した。
  • 子規庵で開催された句会の様子はまさに今と同じだったという。
  • まさにソーシャルディスタンス、「3密」を避ける感染予防策が取られている。
  • 感染症に関して高い見識を示したもうひとりは、与謝野晶子さん。
  • 100年前のスペイン風邪に遭遇した。
  • 彼女は政府の感染症対策が後手後手に回っていることを批判。
  • 官公私と富豪が協力して医療格差の是正に乗り出すべきと主張した。
  • 感染症の実態をリアルに伝えるのは公的な統計や記録ではない。
  • 文学ではなかろうか。現代、コロナ禍も結構文学になってるもんね。
  • (帯の「子規もソーシャルディスタンス」に二度見したよ)
感染症文学論序説: 文豪たちはいかに書いたか
コレラ、結核、スペイン風邪……近代日本はたびたび感染症に見舞われてきた。文学はそれをどう描いていたか。紅葉、子規、鴎外、志賀、芥川……重要な歴史的証言として文学作品を読み直す。
  • (てか、文豪の名前沢山出て『文豪ストレイドッグス』を思い浮かべたよ)

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