福岡さん・山口さん・…【さまぁ〜ずの神ギ問 2017年04月30日】

さまぁ〜ずの神ギ問

2017年04月30日放送『さまぁ〜ずの神ギ問』のまとめ。
神ギ問1、本日はなんと緊急生放送!
番組が半年かけて調査してきたあの神ギ問の答えがついに!?

神ギ問:福岡さん・山口さん・岡山さん……、47都道府県の苗字はどこまでいるの?

2016年12月04日放送からおよそ半年間調査してきたが、答えが出せず、もはや生放送で答えを出すしかないだろう、ということでの本日は緊急生放送!

どうしても見つからなかったのは「京都きょうとさん・愛媛さん・沖縄さん」の3名。そこで、京都きょうとさん・愛媛さん・沖縄さんを生放送で募集! 番組生放送中、ご本人もしくはご存知の方に電話&番組HP(メール)で連絡をもらおうという企画。

京都と書いて「みやこ」さんと読む方は何人かいても、「きょうと」と読む方がいない。

沖縄さんについては、沖縄中を聞いてまわるも、誰も知る人がおらず。沖縄市文化センターの歴史資料館で、沖縄県在住の人の苗字が掲載された『沖縄姓氏辞典』を見せてもらうと、「沖縄」という苗字は載っていなかった。

愛媛さんに関しては手がかりすらない。

そこで、東京へ戻り、苗字・地名・戸籍などの専門家に問い合わせし、都道府県苗字サミットを開催したところ、じつは「京都さん・愛媛さん・沖縄さん」には驚きの真事実があった。

京都きょうとさん・愛媛さん・沖縄さん」は探すのが無理!?

その理由は、明治3年に「平民苗字許可令」が発令、武家・公家階級以外の庶民も苗字を持つことが許可され、明治8年には義務化となったが、明治以前公家や武士階級の中には「京都きょうと・愛媛・沖縄」姓がいた記録がなく、もしいるとしたら明治三年の平民苗字許可令以降、庶民の誰かが名乗っている場合に限定される。

しかし、日本人の苗字は馴染みのあるものに由来しており、自分の住んでいる地域の地名や地形(山や川や谷)を組み合わせて作られた。そして、「京都きょうと・愛媛・沖縄」はじつは馴染みがなかったという。

愛媛の場合、愛媛ができたのは明治6年、当時ほとんどの県は「岩手郡→岩手県」、「愛知郡→愛知県」、「茨城郡→茨城県」のようにもともとあった地名を元にしていたのだが、愛媛県は『古事記』に登場する女神「愛比売えひめ」から県名をつけている。

沖縄の場合、琉球王国から琉球藩を経て、明治12年に沖縄県が誕生した。そもそも沖縄という呼び方は江戸時代からあって、沖縄以外の人が使っていた言葉だった。一方沖縄の人たちは自分の住んでいる地域のことを「うちなー」や「琉球」と呼んでおり、庶民は沖縄という呼び方を知らなかったために馴染みがない。

京都きょうとの場合、京都と書いて「みやこさん」のルーツは福岡県の京都みやこ郡で、京都府とは一切関係がない。京都きょうと京都みやこで同じ漢字が使われているのは、奈良時代の改革で、地名を良い意味の漢字二字の表記に変えた「好字二字令」(713年)に由来する。福岡県の京都みやこ郡は「京」の一字だったのが、これにより「京都」の2文字となった。さらに江戸時代末期まで「きょうと」という言葉は一般市民にあまり馴染みがなく、「きょう」、「みやこ」が一般的だった。

以上をまとめると――

明治3年、庶民が苗字をつけるときに……

京都きょうと:「きょうと」という呼び方に馴染みがない。京都みやことは全くの別物。
愛媛:古事記の位の高い神様の名前。庶民には馴染みない&恐れ多い。
沖縄:元々は本土の人が呼んでた言葉。沖縄県の人には全く馴染みがない。

だからその苗字をつけなかった。

――ということになる。

しかし、明治に苗字を付けたあとで、その苗字を変えようとした人はいなかったのか?

苗字というのは戸籍上の名前、戸籍というのは簡単に変えることはできない。明治4年に「壬申戸籍」が制定、一旦つけた苗字は戸籍に登録され、それは変えてはいけないことになった。

その後、昭和23年に「やむをえない事由」があれば改名が認められるようになるのだが、「やむをえない事由」とは「苗字を変えないと社会生活上著しい困難や不利益を受ける」とみなされた場合でないと認められず、ハードルが高い。

仮に認められたとしても、今度は家庭裁判所の厳格な審査があって、あえて新しく珍しい苗字を作らせるよりは、すでにある一般的な苗字を付けさせることが慣例となっている。

以上のことから都道府県苗字サミットの結論は、「3つの府県の苗字の方はいらっしゃらないと考えざるをえない」。

しかし我々はまだ諦めていない。生放送中に見つけたい!

はたして結果は!?

Answer:44都道府県の苗字の方はいたが京都きょうとさん、愛媛さん、沖縄さんはいなかった。

残念でした。調査お疲れ様でした。

本日はこれにておしまい。毎週楽しみです。
みなさんもぜひご覧になってください。

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