『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :野口武彦
- 出版社 :講談社
- 定価 :2100円+税
- 発売日 :2022年2月23日
- 単行本 :250ページ
- ISBN-10:4065269660
- ISBN-13:978-4065269664
『よむかも』な本のポイント
- 文明開化といってもいきなり近代化したわけじゃない。
- 意外と平成から令和へ、みたいな感じだったのかもね。
- DXとかIoTみたいな。
『よむかも』な本のレビュー
- 『開化奇譚集 明治伏魔殿』よむかも。
- 明治11年に偽造2円札が発見される――藤田組贋札事件。
- 社主の藤田伝三郎らは冤罪。真犯人として逮捕されたのは、画師・熊坂長庵。
- されど謎の残る事件らしく、かの松本清張さんもこの事件を題材に短編執筆。
- その小説の中では長庵冤罪説が主張されているらしい。
- ただ、この本の著者的には「それ、権力対社会的弱者の清張節強すぎじゃね」
- 時代独特の世相を見逃しているって。
- その時代は、明治のハイカラと江戸の土俗が共存してた。
- ウサギ毛染め事件とかもあったしね。
- 偽物を作ってでも御上の威光の裏をかいてやろうっていう時代。
- そんな時代背景の中に真相を探るって内容らしい。
- ほかにも、幕府歩兵隊から天皇の御者となった男。
- 井上肇と新聞人・服部撫松との角逐など短編集五話収録。
- 明治初年代は、御一新によっていきなり近代化したわけじゃない。
- その時代は、江戸の地続きであり、江戸の陰翳をはらんでいた。
- 含蓄に富んだ時代だったのだ。
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