『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :岩崎航
- 出版社 :ナナロク社
- 定価 :1700円+税
- 発売日 :2021年6月15日
- 単行本 :160ページ
- ISBN-10:4867320048
- ISBN-13:978-4867320044
『よむかも』な本のポイント
- こんな人がいるって知ってる。
- でも本当には知らない。
『よむかも』な本のレビュー
- 『震えたのは』よむかも。
- この本は『点滴ポール 生き抜くという旗印』の岩崎航さんの第2詩集。
- 岩崎さんは3歳で難病の筋ジストロフィーを発症。
- 25歳から詩作をはじめて五行歌を詠む。
- 前作では「生き抜くという旗」を掲げ、本作では何を詠うか。
- 胃瘻からの経管栄養と人工呼吸器と介助によって生きる詩人。
- 誠実に命と向き合う言葉に胸を打たれる。
- 『まさに決断の連続で/生きていることが/怖いような/震えるほどに/いのち燃えるような』
- 初の詩集が大きな反響を呼んだ。
- それまでは自宅や家族など閉じられた世界にいた。
- 社会や世間の中へ出ていった時の困惑を詠っているのだろうか。
- 24時間の重度訪問介護を行政に申請、一度拒まれるも交渉を重ね認定。
- 神奈川県相模原市の障害者施設で凄惨な事件が起きた際に発言。
- 酒を呑んだり、髭を生やしたりした上で書かれた詩もある。
- 恋愛詩も綴られる。
- 前作では「生存」の覚悟を宣言した。
- 今作では「生活」の喜びや怖れを詠っているようだ。
- 当たり前のような生活を慈しむこと。震えながらも自分で考え生きていこう。
- 『思いを貫こう/人と自分に/気兼ねしているうち/一生が/終わってしまう』
- 岩崎航さん、灯火のような人。
- どうにかこうにか立って、その火を震わせて、今日も誰かの光になってる。
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