タラント

文学・評論

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :角田光代
  • 出版社   :中央公論新社
  • 定価      :1800円+税
  • 発売日   :2022年2月21日
  • 単行本   :448ページ
  • ISBN-10:4120055019
  • ISBN-13:978-4120055010

『よむかも』な本のポイント

  • やらない善よりやる偽善的な?

『よむかも』な本のレビュー

  • 『タラント』よむかも。
  • 著者5年ぶりの長編小説が素晴らしかったっていう噂の。
  • 香川県から東京の大学に進学、ボランティアサークルに入ったみのり。
  • 国内外で活動してきたが、ある出来事をきっかけに活動から距離を置く。
  • 今は夫と二人、平穏に暮らしている。
  • しかし、そんなみのりの日常に二つの変化が訪れる。
  • 一つは不登校となっている甥っ子、陸を一時的に呼び寄せたこと。
  • 一つは故郷の祖父、清美の元に定期的に届く東京からの手紙。
  • 手紙の送り主との関係は謎。
  • 清美は戦争で片足を失い義足をつけた寡黙な男、東京には数回しか。
  • みのりは陸とともに、少しずつ清美の過去を探っていくことに。
  • やがて見えてくるのは、戦争を経験した青年の深い思い――。
  • 誰かのために何か行動を起こそうとしたとき――
  • 偽善ではないのか、自分なんか役に立つのか、自己満足じゃないか。
  • ふと、思うことってない?
  • そんなあなたはみのりやサークル仲間の葛藤や決意に心揺り動かされるはず。
  • え、それが清美の話とどう結びつくのかって?
  • そこが圧倒されるって。この時代、今読んでよかったって。
タラント (単行本)
こんな人生に、使命は宿るのか。片足の祖父、不登校の甥、大切な人を失ったみのり。絶望に慣れた毎日が、一通の手紙から動き出す。慟哭と感動の傑作長篇。

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