永遠の家

文学・評論

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :エンリーケ・ビラ=マタス
  • 翻訳      :木村榮一、野村竜仁
  • 出版社   :書肆侃侃房
  • 定価      :1800円+税
  • 発売日   :2021年8月10日
  • 単行本   :192ページ
  • ISBN-10:4863854730
  • ISBN-13:978-4863854734

『よむかも』な本のポイント

  • スペイン文学といえば『ドン・キホーテ』が好きです。

『よむかも』な本のレビュー

  • 『永遠の家』よむかも。
  • スペイン文学の奇才がお送りする短編集だって。
  • 最初は「ぼくには敵がいた」
  • 少年の頃、残酷な少女殺人事件に遭遇した「ぼく」
  • その後、パリで腹話術師に。
  • そして、ガールフレンドの弟が殺される。
  • 手口は少年時代のあの事件に似てる……。
  • 「ぼく」はパリにいる幼馴染を疑うのだが――
  • ……ミステリー? いや、ここからがなんとも奇妙な展開らしい。
  • 描かれるのは、人間の心理と行動原理、運命の不可解さ。
  • 物語は整合性も合理性もなく、ときに非常に不条理。
  • しかしてどれもが非常にリアル。
  • これこそが世の中、人間の真の姿か。
  • 最後に表題作「永遠の家」
  • ゾッとした気分になる。
  • ラスト三行、何度も繰り返し読んでしまう。
  • そして思うのだ。
  • ああ、人生ってこういうものかも……。
永遠の家
芸術の破壊と再創造をめざすスペイン文学の奇才が綴る〈虚空への新たな跳躍〉を試みる腹話術師の悲しくも可笑しい幻想的連作短編集。 推理小説?シリアス?ユーモア? 虚構に潜む陰の真実。独特の語り口が読むものを霧の彼方へと誘いこむ。

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