- 『共謀小説家』よむかも。
- 著者:蛭田亜紗子 出版社:双葉社
- 定価:1650円+税 発売日:2021年3月18日 単行本:280ページ
- ISBN-10:4575243825 ISBN-13:978-4575243826
- この本は明治期、小説に執着した、ある異色の夫婦を描いた小説。
- 宮島冬子は小説家を目指す17歳。人気の文学者、尾形柳後雄の家に奉公する。
- いつか自分の作品を読んでもらおう。
- そんな目論見とは裏腹に、彼の家族や弟子の世話に追われる日々。
- やがて尾形に性的関係を強要され、妊娠。
- そんな事情を承知の上で、弟子の春明は彼女に結婚を申し込んだ。
- (なんで?)
- 二人の間にあるのは恋愛感情ではない。小説への執着。
- 春明は一度は文壇で名を上げるも、スランプに陥っていく。
- 冬子は彼に、ある提案をする……。
- 「これ田山花袋?」「樋口一葉?」
- 読み進めるうちにそんな箇所が気になる。巻末の参考資料を確認する。
- (あるいはネットで検索したり?)
- この本は、実在した「小栗風葉」という小説家をヒントに創作されたそう。
- (とはいえこの本はあくまでフィクション)
- 独自の絆で結ばれていく夫婦の物語。
- 作家の師弟関係、代作の横行。現代とは違った文壇の様子が興味深いって。
- (たしかに作家の弟子入りとかきょうび聞かねぇな。作家だけじゃないけど)
- 女性の地位が低いなか、小説を書き続ける冬子の強さがまぶしいって。
- 明治時代にPMSを題材にする作風もかなり大胆って。
- 冬子の小説読んでみたいって。
- (そんな『共謀小説家』読んでみたいって)
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