家族

文学・評論

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :村井理子
  • 出版社   :亜紀書房
  • 定価      :1400円+税
  • 発売日   :2022年1月22日
  • 単行本   :192ページ
  • ISBN-10:4750517224
  • ISBN-13:978-4750517223

『よむかも』な本のポイント

  • もはや目を背けたまま生きていける。
  • そこに向き合おうとする姿勢を尊敬する。

『よむかも』な本のレビュー

  • 『家族』よむかも。
  • この本は、著者自身の原家族について綴る自伝的エッセーなんだって。
  • あ、原家族ってのは「成人になるまで育った時代の家族」って意味ね。
  • 著者が家族に裏切られ、幾度となく感じた失望や落胆。
  • 『幸せになれたはずの私たちは、どうして「壊れた」のか?』
  • この謎に向き合うため、著者は過去を振り返る。書く。
  • 家族をやる、それはきれいごとだけじゃない、日々の積み重ねだ。
  • 昭和40年代、港町の一角、木造2階建てのアパート。
  • ジャズ喫茶を営む華やかで社交的な母。
  • 会社勤めをしながら店に顔を出す父。
  • 底抜けに明るく饒舌で、手に余るほどやんちゃな兄。
  • おとなしく我慢強い妹の「私」。
  • 娘を溺愛する父はなぜか息子には冷淡で。兄は一心に父に憧れ慕ってる。
  • そのもどかしさからか、兄は頻繁に騒動を引き起こす。
  • 母は息子をかばう。でも根本的に問題を解決しようとはしない。曖昧な態度。
  • そんな母を遠ざける父。
  • なぜこうなるのか、わからない。私は空気を読むしかない。上手く上手く。
  • いくつかの出来事が分岐点となり、家族の関係は歪に。
  • 私は進学を機に家から離れる。それを母と兄がたびたび引き戻す。
  • 共依存になってる二人、金銭面や人間関係の困りごと――重い。
  • なぜ、なぜ、こんなことに……。
  • 両親の祖父母、戸籍、残された手記、通帳、写真、親戚縁者への取材。
  • そのとき、何が起きていたのか。多面的に検証する。
  • そうして断片的に浮かび上がる事実。家族に不協和音を生んだ真実とは。
  • 未だ理解できないことも多い。親になって初めてわかった親の愛情もある。
  • 母に寄せる複雑な胸中を率直に語る。
  • 「とうとうひとりぼっちになった」
  • 夫や子どもがいる。でも、幼い頃身を寄せ合った家族はもういない。
  • 語りの力が、読む人の心の奥底にそっと触れてくる。
  • そんな一冊みたいね。
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