ミカエルの鼓動

文学・評論

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :柚月裕子
  • 出版社   :文藝春秋
  • 定価      :1700円+税
  • 発売日   :2021年10月7日
  • 単行本   :472ページ
  • ISBN-10:4163914420
  • ISBN-13:978-4163914428

『よむかも』な本のポイント

  • 医療小説、病院経営の舞台裏などと聞くと白い巨塔を期待しちゃう。
  • 孤狼の血の躍動感も健在なんだって。

『よむかも』な本のレビュー

  • 『ミカエルの鼓動』よむかも。
  • 医療小説。最先端の心臓手術。舞台は北海道の大学病院。
  • 「ミカエル」と名付けられた、その手術支援ロボットを軸に展開する物語。
  • ロボット手術の第一人者、心臓外科医・西條。
  • アームに取り付けられたメスや鉗子を自在に遠隔操作する手術シーン圧巻。
  • ドイツから招聘された開胸手術の名医・真木。
  • 二人は、難病の少年の施術方針で対立する。互いに一歩も譲ろうとしない。
  • それはそれぞれに「患者の救命を第一」とするが故なのだけど……。
  • 病院経営の舞台裏なども描かれて。山崎豊子著『白い巨塔』を彷彿させる。

  • 二人の医師の生い立ちや心情を切開していく筆致は『孤狼の血』の躍動感。

  • とくにいい場面は、事件記者と西條が酒場で密会するシーン。
  • アクの強い記者と、家庭人として欠陥のある心臓外科医の間に漂う臨場感。
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