まだまだという言葉

文学・評論

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :クォン・ヨソン
  • 翻訳      :斎藤真理子
  • 出版社   :河出書房新社
  • 定価      :2250円+税
  • 発売日   :2021年11月26日
  • 単行本   :240ページ
  • ISBN-10:4309208428
  • ISBN-13:978-4309208428

『よむかも』な本のポイント

  • まだまだだよ、という言葉をどう受け取るか、だって。
  • がんばれ? もうがんばってるよ!
  • ――みたいな?

『よむかも』な本のレビュー

  • 『まだまだという言葉』よむかも。
  • 韓国を代表する作家さんの短編集なんだって。
  • 家族や元カップルなどの関係におけるすれ違い、分かり合えなさ。
  • その描き方が秀逸である。
  • 知らない領域――
  • 久々に再会した父娘が互いにやや身勝手な態度で相手を苛立たせる。
  • 松湫ソンチュの秋――
  • 父と同じ墓に入りたくない母の希望を聞いた兄たちの行動に動揺する弟。
  • こういう気持ち、わかります! という話もあれば胸が苦しくなる話も。
  • 爪――
  • 母にも姉にも金を持ち逃げされ借金を抱えた若い女性。
  • まだまだだよ、という言葉。
  • まだまだ大丈夫だよ、生きていけるよ。
  • 生活が落ち着くまでまだまだだよ。
  • 安堵と落胆がないまぜになる。
  • 希望を感じさせる話も。
  • アジの味――
  • 再会した元夫婦のひとときの会話と、その後の妻の心の変化。
  • なんとも、美しい。
  • 家族だから恋人だから。それは義務感。
  • 義務感を抱かなくていい存在、あなたにはいてくれてますか?
まだまだという言葉
貯金を持ち逃げた家族を思い借金を返す娘。正規職員と非正規職員の板挟みになった教師……。社会の歪みを彷徨う人々の、絶望とかすかな希望を描き出す、韓国リアリズムの極北をなす作品集。

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